「設立50周年式典・祝賀会」挙行[SJC]
日々努力し次世代に事業継承へ
東京科学機器協会(東科協)に加盟する企業の若手経営者らで組織するSJC(代表常任幹事=荻田容宏氏、サイエンス・ジュニアーズ・クラブ)は、昭和42年7月に設立以来、今年で50周年を迎えたことを記念して、7月21日(金)午後4時30分から、東京・虎ノ門のホテルオークラ東京で、会員をはじめ関係者ら約200人が出席のもと「設立50周年記念式典・祝賀会」を開催した。
記念式典の開会にあたり、荻田代表常任幹事は「われわれは50周年という時間を長くもなく、短くもなく、同じ思いを共有してきた時間という感覚を持っている。それがSJCという会です。2世という肩書の中、現在は3世、4世と長く続いている会社もありますが、引き継いだものを、さらに形を変えながら、時代に合わせ継承していくことを胸に、先輩や同輩、後輩の皆さまからいろいろと教えを請い、また外部から講師を招き、多くのことを教えてもらいながら、われわれは日々努力してきた。それが脈々と続いて50年の月日が流れ、今日を迎えた」とSJCの会員が50年間にわたり、切磋琢磨を続けてきたことを報告した。
また、「われわれには色々な場所で活躍できる力が求められ、特に科学立国日本を支えるためにも、われわれの力がなくてはならない。その意味でも日々努力し、皆とつながりを持って意見交換しながら進んで行かなければならない。その進んだ先には次世代に事業を受け渡していく、という大きな命題を持っている。われわれに課せられた本当の命題は、われわれがこの業界からいなくなった後、業界が残る、会社が残る、お客様が残る、これがわれわれの1番の目的だと思っている」と語り、SJCが今後も60年、70年、80年と発展していくことを祈念した。
最後に荻田代表常任幹事は「われわれ2世会にとって一番大事なことを論語の中から拝借し、申しあげ終わりにしたい。『死して後已む』(一生勉強、一生努力するという意味がある)」と述べ、あいさつに代えた。
ここで、式典・祝賀会を企画した実行委員会の荻田容宏、矢澤徹、竹田景、土井将司、野村篤史、白井一夫、若井田健文、野中智臣、志智亮介、浦明子、小島由実子、國井康裕の12氏が登壇し、紹介された。
このあと、来賓を代表して、東科協の矢澤英人理事長は「SJCの皆さまが50年の歴史の中で追い求め、果たしてきた役割は非常に大きい。今後も自信を持って活躍していただきたい」。また、SJC初代代表常任幹事で東科協の入江照四相談役は「現在は若い会員の方々が非常に元気で、業界、企業を発展すべく日夜ご奮闘していることを大変うれしく思っている」と、それぞれのエピソードを交えながら祝辞を述べた。
ここで、SJCの発起人の1人でもあるSJCの西岡茂参与に記念品を贈呈したあと、東科協の佐藤紀一副理事長がお祝いの言葉を述べ、記念式典は終了した。
引き続き、記念祝賀会はSJCの野村雅久参与の「乾杯」の発声で開宴。参加者らはグラスを傾けながら、50周年を祝福し合った。会場ではスクリーンにSJC50年の活動を紹介する写真を映し、実行委員が各テーブルを回り、写真に写っている会員らにインタビュー。それぞれがその当時を振り返り、思い出話に華を咲かせた。
また、祝賀会では来賓の各地域の2世会として、大阪科学機器協会ORKⅡ会や京都科学機器協会ASK、東海科学機器協会JET、九州科学機器協会九若会、中四国科学機器協会JACKが紹介された。ひと時の歓談の後、東科協の柴田眞利財務理事のお祝いの言葉に続き、実行委員会の矢澤徹委員長の閉会の辞で散会した。