業界団体

酒井会長の留任を決定【薬科機器協】

「定時総会」で事業計画打ち出す

「定時総会」での審議の模様

日本薬科機器協会(会長=酒井哲嗣氏、東京都渋谷区)は、6月18日㈫午後3時30分から、東京・湯島の東京ガーデンパレスで「第58回定時総会」を開催した。総会では令和元年度事業計画とそれにともなう収支予算を決議したほか、任期満了にともなう役員の改選では、酒井会長ほか全役員の留任を決定した。

総会は司会の小川春雄事務局長が「会員総数58社中、委任状提出を含め出席51社」と総会成立を告げ、開会した。

これを受け、あいさつした酒井会長は「当協会の会員企業が1番望んでいることは、病院薬剤部および調剤薬局の先生方、また薬系大学と企業で研究されている先生方とのより親しい関係作りと、先生方と一緒に新製品を開発し、商売を拡大していくことにあると思う。会員企業と学会の先生方との橋渡しをするのが当協会の最大のミッションとなる」とし、前年度の展示会事業と広報事業の活動内容を報告した。

展示会事業に関しては「前年度は年間8回の展示会を開催した。よりよい展示会になるよう学会の先生方との打ち合わせとコミュニケーションを深めてきた。今年度は年間6回の展示会を計画している。会員企業の皆さまにとって商売繁盛と先生方との関係強化にプラスになるような展示会にしていきたい」とし、展示会への参加を呼びかけた。

広報事業に言及しては「協会ホームページと協会誌(やげん)、メールマガジンの連携を強化している。協会誌は送付先の吟味と発行部数を大幅に増加した。ホームページも大幅に改良し、会員企業がマイページから自社商品のPRや新製品情報を簡単に入力できるようになった。その新製品情報は自動的に協会誌にも反映される」と充実、強化した広報事業を説明した。

最後に「当協会は会員企業と学会の先生方をこれからもつないでいきます。厳しい時代であればこそ求められる魅力ある新製品開発と先生方との緊密な人間関係作りを、協会は今後もお手伝いしていきます。協会活動への積極的な参画をお願いしたい」と呼びかけた。

今年度は6つの展示会を開催へ

このあと、酒井会長が議長になり、議案の審議に入り、平成30年度事業・収支決算・監査報告、令和元年事業計画・予算を原案通り承認、可決した。

このうち、令和元年事業計画では重点事業の展示会の主催として①日本病院薬剤師会関東ブロック第49回学術大会(8月24・25日、甲府記念日ホテル)②第52回日本薬剤師会学術大会(10月13・14日、海峡メッセ下関)③第29回日本医療薬学会年会(11月2~4日、マリンメッセ福岡)④第58回日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会中国四国支部学術大会(11月9・10日、サンポートホール高松)⑤第41回日本病院薬剤師会近畿学術大会(令和2年2月15・16日、神戸国際展示場)⑥日本薬学会第140年会(令和2年3月26~28日、国立京都国際会館)--の6学会に併設して展示会を開催することを決定した。

そのほか、▽中小企業等経営強化法の経営力向上設備等および生産性向上特別措置法の先端設備等に係る生産性向上要件証明書の発行▽研修会の開催▽協会誌『やげん』の発行(年3回)▽メールマガジン『薬科機器通信』の配信(月1回)▽ホームページによる情報提供サービス--などの事業推進を決めた。

酒井会長(中央)ら新役員

一方、任期満了にともなう役員改選は、役員選考委員が新役員候補を発表し、総会での承認を得て、新役員らは別室で「第1回理事会」を開き、互選により酒井会長ほかの再任を決定した。

再任のあいさつに立った酒井会長は「役員一同で会員サービスの充実、メリットを実感していただける事業の実施を第一に考え、業界と学会の発展を全力で取り組んでいきたい」と抱負を述べた。

日本薬科機器協会「令和元・2年度役員」
会  長
 酒井 哲嗣(サカセ化学工業)
●副理事長
 千種 康一(三田理化工業)
●会計理事
 湯山 裕之(湯山製作所)
●監査理事
 加藤健次郎(ケンニューメディアラボラトリーズ)
●理  事
 池上 尚之(エムアイケミカル)
 雉鼻 一郎(日本医化器械製作所)
 園部 克彦(タカゾノ)