企業活動

川澄化学工業と資本提携 ー 住友ベークライト

医療機器の情報共有、共同研究へ

住友ベークライト(社長=藤原一彦氏、東京都品川区)と川澄化学工業(社長=昌谷良雄氏、東京都港区)は、資本業務提携契約を締結した。これに基づき、3月26日付けで住友ベークライトは川澄化学工業の発行済株式20・76%を取得した。

今回の資本業務提携により、両社は医療機器事業の発展拡大を目的に、①両社が持つ医療機器に関する情報共有や次世代医療機器の共同研究・開発②両社が有する国内外の医療機器拠点の相互活用③住友ベークライトのポリマー分析・評価技術を川澄化学工業の医療機器への応用--などを図っていく。

住友ベークライトは1981年にプラスチックの加工技術を活かし医療機器分野に参入。ドレナージ関連製品に強みを持つ。今後、拡大する血管内治療や内視鏡治療などの低侵襲治療分野を成長領域に位置づけ、対象製品のラインナップの拡充などを推進していく。

一方、川澄化学工業は54年に日本で初めてプラスチック製の採血・輸血セットを実用化。また、人工臓器の初の国産化など、日本のディスポーザブル医療機器のパイオニアとして医療業界に貢献してきた。近年は低侵襲医療機器の研究開発に注力しており、血管内治療や消化器領域の研究開発に資源を投入している。