アフリカの医師らが研修【サクラ精機】
感染制御に関する洗浄・滅菌技術を学ぶ
洗浄・滅菌分野と病理・細胞診・免疫診断分野を中心にヘルスケア事業を展開するサクラ精機(社長=東竜一郎氏、長野県千曲市)は、アフリカや南太平洋諸国の医師、臨床検査技師6名の研修生を受け入れ、10月24日から26日の3日間、長野県千曲市のサクラ精機教育センターで「研修会」を開催した。
これはJICA(国際協力機構)が取り組む持続可能な開発目標である『あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進』にサクラ精機が賛同し、研修プログラムを実施した。研修会では研修生6名が感染制御に関する日本の洗浄・滅菌技術を学んだ。
開発途上国では現在でも感染症対策が喫緊に対策すべき重要課題となっている。日本国内でも近年ではエボラ出血熱や中東呼吸器症候群(MERS)、ジカウイルス感染症――などの脅威を受け、2015年に『国際的に脅威となる感染症対策の強化に関する基本方針』が策定されている。
JICA臨床検査技術研修について
なお、JICA臨床検査技術研修について東社長は「弊社の教育センターは1993年よりJICAからの委託を受け、技術研修のために来日される方々に対して、医療施設における洗浄・滅菌技術修得の場として活用されている。研修は3~4日間を費やし、物理・化学・工学などの座学研修、実稼働可能な各種機器による実技研修を行うことにより総合的な技術習得をめざしている。これまでに海外からは述べ105か国、600名を超える方々に受講いただいた。このような実績から今回、JICAより国際医療技術財団(JIMTEF)を通じ、課題別研修「臨床検査技術」の一環として、医療施設における洗浄・滅菌技術修得のため、弊社、教育センターをご活用いただき、研修を実施させていただきました」とコメントしている。