企業活動

山田医療照明と共同開発【バルミューダ】

子供向け『デスクライト』発売

バルミューダ(社長=寺尾玄氏、東京都武蔵野市)の新製品、子供向けデスクライト「ザ・ライト」は、山田医療照明(社長=増田順氏、東京都千代田区)と共同開発した製品で、手術用無影灯の技術が活用されている。

ザ・ライトは「子供の目を悪くさせたくない、という親の願い」に応え、子供の目を徹底的に考えて開発されたデスクライト。

山田医療照明の無影灯の反射技術を応用して光拡散技術『フォワードビームテクノロジー』を開発。これにより、遠くから広く光を当て、子供の目線に影を作らないことに成功した。

一般的なデスクライトは子供自身の頭より高い位置から光を照らすので頭の影が落ちてしまうこともあるが、ザ・ライトは離れた場所から広く手もとを照らし、光を遮らず子供の目線の先に影を作らない構造になっている。

また、ザ・ライトは山田医療照明の無影灯に使用されている医療用LEDに類似する太陽光LEDを搭載している。医療現場で求められる色の正確性を有し、本来の色を照らし出す理想的な光を実現した。

さらに、太陽光LEDは、ブルーライトのピーク波長が一般的な白色LEDライトの約半分なので、目に優しく、子供の目の疲労を抑え、集中を妨げない光となっている。

本体のカラーはホワイトとブラックの2色が用意され、付属のステッカーを貼ることで子供たちの好みにカスタマイズできる。価格は3万7000円(税別)。

手術灯の技術を活用し目に優しい照明に

製品発表会で対談するバルミューダの寺尾社長(左)と山田医療照明の増田社長

ザ・ライトの製品発表会は10月23日㈫午後2時から、山田医療照明のマッシュアップスタジオ(東京都文京区)で行われ、バルミューダの寺尾社長と山田医療照明の増田社長が対談形式で、共同開発した新製品の特徴などを解説した。

増田社長は「当社は医療照明の中でも手術室を中心に事業展開してきた。ある目的のために使う照明として、手術灯は究極のタスクライトだと考えている。ザ・ライトの共同開発では光源部分の開発に関わらせていただいた。バルミューダさんはモノづくりに徹底的にこだわる会社なので、共同開発は大変だった」と共同開発では何回も試作を繰り返し究極のデスクライトを完成させたことを明かした。

また、寺尾社長は「ザ・ライトで使われている技術は山田医療照明さんの協力なしに生まれなかった。目的、使い方は違うが仕組みは手術灯と同じ。低い前方の位置から斜めに照射する光を作るため、上向きにLEDを配置してミラーで光の角度と範囲を確定させ管理していく。これは手術灯の技術がベースになっている」と共同開発した技術の概要を説明した。