医用分析装置を中国で生産【日立ハイテクノロジーズ】
現地ニーズに迅速対応し製品提供へ
日立ハイテクノロジーズ(社長=宮﨑正啓氏)は、中国市場向け医用自動分析装置の新製品「3110」の現地生産を開始した。
従来、医用分析装置の完成品は全て日本の製造拠点で生産していたが、中国市場向け新製品の完成品を現地生産することで、中国市場ニーズに迅速に応える製品の生産が可能になり、コスト競争力のある高品質な製品を提供していく体制を構築していく。
これまで、同社では中国での体外診断(IVD)市場での事業拡大をめざし、バイオ・メディカル事業の中国での製造・販売・サービス体制の強化を図ってきた。
2013年には中国に医用分析装置などのユニット・消耗品の生産拠点を新設し、生産能力を強化。さらに、16年には現地試薬会社とIVD検査機器・試薬販売、サービス事業の合併会社を設立し、協業によりワンストップでのトータルソリューションを中国全土で展開してきた。
今後、同社では中国での開発、製造の拡大を推進し、現地でのIVD事業のソリューション提供力を一層強化していく考えだ。