企業活動

中国の透析治療の発展へ【ニプロ】

上海健康医学院に「透析研修室」開設

ニプロ(社長=佐野嘉彦氏、大阪市北区)の子会社である尼普洛貿易有限公司(董事長=松野下亮氏、中国上海市)は、12月20日に上海市最大級の医療専門大学の上海健康医学院の構内に、透析研修室「尼普洛iCEP(ニプロアイセップ)」を開設した。

尼普洛iCEPには模擬透析室や機械室、装置メンテナンスなどを行う実習室などを完備。各部屋にニプロの最新透析装置やシステムが設置されている。

模擬透析室は空調や照明、色調にもこだわり、患者やスタッフに快適に過ごせる工夫を施している。また、水質や濃度測定機器も導入し、臨床工学技士として治療の質を向上するための重要な知識・手技を学べる施設となっている。

中国では透析患者数が38万5000人を超え、患者数の増加による透析治療の需要が拡大している。それにともない透析装置をメンテナンスする臨床工学技士の需要が高まり、その技能・知識向上のための教育・研修施設が求められている。