エンドルミナルロボ開発へ【オリンパス】
米リバイバル社とパートナーシップ
オリンパス(社長兼CEO=ボブ・ホワイト氏)は、米国リバイバル・ヘルスケア社(テキサス州)と戦略的パートナーシップを締結した。両社はエンドルミナルロボティクスの開発に向け、米国に新会社「スワン・エンドサージカル社」(テキサス州)を共同で設立し、将来の消化器医療における革新的なロボットシステムの開発に取り組んでいく。
オリンパスでは口や肛門などから内視鏡を挿入して、より低侵襲に治療するエンドルミナル治療分野が、今後より発展が見込めることから、同分野事業を強化している。
今回、その一環でオリンパスはリバイバル社と契約を結んだ。今後、両社はスワン・エンドサージカル社への最初の投資として6,500万㌦(約96億円)を共同出資する。両社が事前に合意したマイルストーンを達成し、期間が満了した場合、両社の出資は最大合計で4億5,800万㌦(約676億円)に達する見込みだ。
消化管内で容易に操作でき、アームを柔軟に動かせるエンドルミナルロボティクスの開発は、侵襲性の高い外科手術に代わる新たな治療の選択肢をもたらし、より多くの患者が安全で効果的な治療を受けられることが期待されている。
この革新的な技術により、消化管内の病変や腫瘍に対して、従来の治療法と比べて早期に、安全かつ効果的な治療を行うことが期待でき、その他の疾患領域にも応用できる可能性がある。
パートナーシップにあたり、オリンパスのホワイト社長は「このパートナーシップはエンドルミナルロボティクスを進化させるという当社の戦略を前進させる重要なマイルストーンとなる。医師の手技の可能性を広げ、消化器医療を再構築する上で重要な本協業を開始できることを大変嬉しく思う」とコメントしている。