米ベンチャーと資本提携ーニプロ
血流測定デバイスを国内で独占販売
ニプロ(社長=佐野嘉彦氏、大阪市北区)は、米国イーストカロライナ大学発ベンチャーのRFPi社と資本提携および日本での独占販売ライセンス契約を締結した。RFPi社の株式350万株(15%)を取得した。
今回の契約により、ニプロはRFPi社が同大学の近赤外線技術により、開発中の血管造影剤を用いずに血流を可視化できる測定デバイス「iCertainty」を国内で独占販売できるライセンスを取得した。
測定デバイスは測定時に血管造影剤が不要なので、より低侵襲な治療が可能となり、血管造影剤アレルギーを持つ患者への負担軽減が期待できる。
さらに、血管造影剤が標的部位に到達するまでのタイムラグが解消し、リアルタイム測定が可能なので、医療従事者の術中の手技効率向上に寄与する。
ニプロでは人工透析関連、一般ディスポーザブル製品、循環器内科関連製品に次ぐ、新たな医療機器事業の柱に、外科領域の製品の導入・開発、拡販を推進していく方針だ。
これにともないニプロは、1月に整形外科用インプラント領域を主要事業とするネクスメッドインターナショナルを子会社化したほか、超音波血流計などの輸入・販売を行うトランソニックジャパン(現ニプロ・トランソニック)を合併会社とした。
これら活動に加え、より一層の外科関連製品の製品ラインナップの拡充をめざし、RFPi社と資本提携および国内独占販売ライセンス契約を締結した。