企業活動

スタートアップと連携を強化【テルモ】

米国子会社内にCVC部門を新設

テルモ(社長=鮫島光氏、東京都渋谷区)は、米国子会社テルモアメリカスホールディング社内に、ベンチャー投資を担うコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)部門「テルモベンチャーズ」を新設した。

テルモベンチャーズは医療機器スタートアップの集積地である米国マサチューセッツ州やカリフォルニア州に人員を配置し、今後5年間に7,500万米㌦の枠内で、循環器疾患治療や慢性疾患治療、デジタル技術などの領域の企業に投資を行っていく。

これにより、スタートアップが有する革新的な技術や事業アイデアへのアクセスを強化し、テルモの研究開発活動とのシナジー創出や、オープンイノベーションの推進を図る。

これまでテルモは米国や中国のベンチャーキャピタルが運営するファンドへの参画を通じて、医療機器スタートアップとの関係構築を推進してきたが、今回、新たにグループ内にCVCを設立したことで、ベンチャー投資の機動性をさらに高め、新技術の獲得やM&Aパイプライン構築などのスピードを加速させる。