「第9回サクラ病理技術賞」授賞式を開催【サクラファインテックジャパン】
病理技師の意欲向上と病理技術発展へ
病理検査機器・器材メーカーのサクラファインテックジャパン(会長兼社長=石塚悟氏:写真右端、東京都中央区)は、9月9日㈯午後2時から、東京・一ツ橋の如水会館で「第9回サクラ病理技術賞授賞式」を開催した。
公立昭和病院臨床検査科の濱川真治氏と、北里大学医療衛生学部医療検査学科の佐藤雄一氏に『サクラ病理技術賞』を、兵庫県臨床検査技師会病理細胞検査研究班(写真左から2番目)に『奨励賞』を、隈病院臨床検査科の鈴木彩菜氏(写真左端)に『新人賞』を授与した。
サクラ病理技術賞は病理学的検査・技術に携わる人々の意欲向上を図り、病理技術の発展と伝承に寄与することを目的に、同社が2008年に創設した褒章制度。学術研究のみならず地域活動や後進育成など、幅広い活動の中から特に優れた成果を挙げた人や団体を表彰している。
授賞式であいさつした石塚会長兼社長は「サクラ病理技術賞も9年目、9回目の授賞式を迎え、これまでに25名、2団体が受賞されている。この賞を受賞された方々はその活動範囲が広がり、活動内容が深まったと感じている。これは賞の目的でもあり、継続してきて良かったと考えている。次回は10周年を迎えるので、皆さまに喜んでいただけるイベントを検討していきたい」と述べ、受賞者を祝福した。
また、「私たち装置メーカーは自動化を進めていく立場にある。しかし、機械は機械自身では進歩せず、それを使う技師の方々の技術の進展があって初めて機械も進歩する。まさに自動車の両輪のような関係であり、この賞が皆さま方のモチベーションの一助になることを心より願っている」と病理技術の発展を祈念した。
次いで、来賓を代表して、日本病理学会の森井英一常任理事と日本臨床衛生検査技師会の宮島喜文会長が祝辞を述べたあと、選考委員会の松野吉宏委員長(北海道大学大学院医学研究科病理学講座分子診断病理学分野教授、写真右から2番目)が受賞者発表と選考総評を行い、各受賞者に記念のオーナメントを贈呈した。
引き続き、受賞者による『記念プレゼンテーション』や、京都大学大学院医学研究科附属総合解剖センターの吉澤明彦氏による『特別講演』(ピンチをチャンスに!病理業務のパラダイムシフト)が行われたあと、レセプションが催され、受賞者をはじめ病理関係者らが地域を超え、交流を深め合った。