企業活動

ポルトガルに修理センター開設【オリンパス】

約45億円投じて欧州の修理体制を強化

オリンパスのEMEA(欧州、中東、アフリカ)の地域統括会社であるオリンパス・ヨーロッパは、ポルトガル中部のコインブラに、新たに「医療機器修理センター」を開設した。投資額は3,200万ユーロ(約45億円)で、敷地面積は1万5,500平方㍍。2024年末までに現在の倍となる約300人の雇用を見込む。

修理センターはオリンパスの成長戦略における重要な拠点に位置付けら、欧州全域からのオリンパス製医療機器の修理サービスに特化した施設となる。

より効率的な修理プロセスと技術サポートからなるサービス標準を導入し、高品質で無駄がない、迅速、低コストな修理サービスを提供する。現在、ポルトガルでは年間約1万5,000件の修理に対応しているが、開設した修理センターでは年間最大3万件の対応が可能になる。

また、修理センターは環境面にも配慮し、屋根に太陽光発電を導入して、再生可能エネルギーで電力を供給する。排水処理施設も導入して、施設内で使用した水を処理してガーデンエリアで使用することで、水の使用を削減する。

医療機器修理センターの開所式で、あいさつしたオリンパスのコンスタンティン・ザンゲマイスターEMEA地域担当常務は「当社の医療事業の成長にともなう修理サービスへの需要増加を受け、大型で近代的な修理センターへの投資を決定した。本施設の開設は、デジタルなどの近代的技術にも対応しながら、持続可能な事業とその成長を実現するための重要な一歩となる」と述べた。