より良い未来の医療へ【テルモ】
創立100周年を迎える
テルモ(社長=佐藤慎次郎氏、東京都渋谷区)は、9月17日で創立100周年を迎えた。同社は1921年、東京下町の小さな体温計工場から出発。当時の日本は18年から世界中で流行したスペイン風邪の記憶も新しく、医療現場では体温計のニーズが高まっており、医師や技術者などが発起人となり設立された。
創立記念日にあたり、同社では世界中の社員が参加可能なオンライン中継イベント「テルモ創立100周年記念式典」を開催した。
式典でスピーチした佐藤社長は「この100年の歩みは偶然ではなく、多くの先人たちが苦労を重ね、困難、試練を乗り越えた結果です。『医療を通じて社会に貢献する』という企業理念のもと、夢を膨らませ、一つひとつ夢を実現するために能力を構築した結果が今日のテルモにつながっている」と回顧した。
次の100年を展望しては「テルモの存在意義は、究極的には患者さんを助け、その負担を少なくし、そして、健康に近い状態にして、後戻りさせないことです。グローバルな次元で社会課題の解決に貢献することこそテルモの使命です」と語った。