ポルトガルに現地法人【シスメックス】
販売・サービス体制を強化
シスメックス(社長=家次恒氏、神戸市中央区)は、ポルトガルにおける検体検査機器と検体検査試薬の販売・サービス、サポート体制を強化することを目的に、現地法人「シスメックスポルトガル」を設立する。
現地法人の設立により、顧客との長期的で安定的な関係を構築する。顧客ニーズを的確にとらえ提案力を強化して、ヘマトロジーや尿検査など検体検査事業の一層のシェア拡大をめざすほか、ライフサイエンス事業の製品・サービスの市場導入を推進する。
ポルトガルは1979年に開始された公的医療制度により、国民全員が医療保険に加入しており、検体検査市場規模は欧州で12位に位置する。また、国民1人あたりの医療費が高く、今後はライフサイエンスなどの新たな検査に対する需要が見込まれている。
同社では70年代前半から海外展開を開始。91年のイギリス現地法人設立を皮切りに、海外での直販体制の整備を進めてきた。現在、海外関係会社は58社あり、世界190以上の国や地域に製品を提供している。