企業活動

医療ICTのアルムと業務提携【ゲティンゲグループ】

手術室向けソリューションを提案

Getinge(スウェーデン)の日本法人であるゲティンゲグループ・ジャパン(社長=山下秀明氏、東京都品川区)と、医療ICT企業のアルム(社長=坂野哲平氏、東京都渋谷区)は業務提携し、医療施設向けに手術映像を手術室外にいる医療従事者がモバイル端末から迅速に得られるソリューションを提案する。

ソリューションの提供により、手術室内の医療スタッフは別室や院外にいる医師などからのアドバイスを受けることができる。患者にとっても、医療チームにとっとも、より安心で的確な医療が実現できる。

ゲティンゲは手術室で使用する各種映像の切り替え・記録・配信や多様な機器の制御を一元管理する手術室統合システム「Tegris(ティグリス)」を市場に先駆けて上市。現在、全国の主要病院に250室以上の納入実績がある。

一方、アルムはPACSなどと連携しDICOMビューワーで医用画像を閲覧・共有、チャットやビデオ通話で遠隔診療に活用できる医療関係者間コミュニケーションアプリ「Join」を開発・提供している。

業務提携にあたり、ゲティンゲの山下社長は「弊社の使命は単にメーカーとして医療機器を納入するだけでなく、病院経営への貢献や、働く医師・スタッフの方々に提供する価値をアップデートし続けることです。Tegrisとアルム社のアプリJoinを束ねれば、遠隔アクセスにより、高度な診断への対応、迅速なコミュニケーションによる医療の効率化、情報・知識の共有化といったモバイルヘルスケアの価値が付加できる」とコメントしている。

アルムの坂野社長は「弊社は国内外20か国、約700の施設や大学病院にJoinを提供してきた。閉鎖空間である手術室から、セキュリティを担保した形で室外とのコミュニケーションを可能にすることで、上級医や医療機器・医薬品メーカーの専門家にリアルタイムに相談できるようになることは医療の質向上に貢献できる。グローバル大手のゲティンゲ社と連携し、日本から新たな医療モデルを海外に発信していきたい」を述べている。