企業活動

医療機器サポート事業で提携【安田倉庫とOKIクロステック】

「医療機器総合ワンストップサービス」開始

東京メディカルロジスティックスセンター東雲営業所(上)と辰巳営業所

安田倉庫(社長=藤井信行氏、東京都港区)とOKIグループの工事・保守事業会社であるOKIクロステック(社長=竹内敏尚氏、東京都中央区)は、医療機器サポート事業分野で業務提携した。

業務提携により両社は、安田倉庫の東京都江東区にある東雲営業所(延床面積約2万2000平方㍍)と辰巳営業所(同1万7000平方㍍)の2つの営業所で運用を始めている「安田倉庫東京メディカルロジスティクスセンター」を核として、「医療機器総合ワンストップサービス」の提供を開始した。

同サービスでは倉庫・物流機能に加え、医療機器の検査・点検・薬事ラベル添付業務、洗浄・廃棄、修理、コールセンター業務、オンライン遠隔監視サービス、AI予兆診断による故障予測適時保守――などを提供する。

医療機器の点検の代行や迅速な修理対応により、医療機器メーカーや医療機器販売業者の経営効率を高めるととともに、医療従事者の業務負担を軽減し、災害やパンデミックなどの緊急時にも医療業務に集中できる環境整備を支援する。

同サービスの開始にあたり、安田倉庫は物流事業者として初めて医療機器修理業許可を取得した。OKIクロステックはメディカルロジスティクスセンターで行われる医療機器修理の安全性・品質管理と医療施設における点検代行や修理業務、コールセンター業務を担う。

これまで、安田倉庫は医療機器の安全性と品質を確保するための国際標準規格ISO13485に加え、医療機器製造業、高度管理医療機器等販売業・貸与業などの認証を取得し、メディカル関連企業に特化した物流サービスを提供している。

一方、OKIクロステックは全国200拠点、3200名のスタッフによる機動力を備え、24時間365日の保守・コールセンター対応により、顧客システムの安心・安全な運用と高い稼働率を実現している。医療機器分野向けには、医療機器修理責任技術者を約280名有し、全都道府県77か所に医療機器修理業許可拠点を持つ。年間1万5000件以上の医療施設オンサイト修理対応実績を誇る。