企業活動

医療機器開発VBと資本業務提携【長瀬産業】

長瀬産業(社長=朝倉研二氏、東京都中央区)は、医用画像処理に特化したベンチャー企業のKompath(社長=高橋遼平氏、東京都文京区、コンパス)と、医療機器・ヘルスケア業界に向けた新製品・新サービスの開発を目的に資本業務提携契約を締結した。

長瀬産業は国内外の医療機器業界向けに、医用画像処理にかかる新技術に注目したビジネスを展開している。2017年からはイスラエルのベンチャー企業であるMedic Vision Imaging Solutions社の医用画像ノイズ低減ソフト「SafeCT」や「iQMR」を、国内外の医療機器業界向けに販売している。

Kompathは2015年に設立されたベンチャー企業で、東京大学発の特許を活用した医療機器の研究開発に取り組んでいる。医用画像処理と人工知能(AI)の機能開発に強みを持ち、これまでにタブレット型医用画像ビューワーや、高精細な3D解剖画像の可視化ソフトウェアなどを開発してきた。

今回の資本業務提携により、長瀬産業が有する医療現場へのネットワークを活用し、営業・販売活動に留まらず現場の声をKompathの研究・開発にフィードバックして具現化することで、ニーズに応えた製品・サービスの提供をめざす。

今後、ディープラーニング(深層学習)を用いて、より高精度な医療機器システムの開発や、医用画像処理サービスの総合的なプラットフォーム事業への参画を通じて、医療業界でのイノベーション創出により、患者のクオリティ・オブ・ライフの向上に貢献していく考えだ。