機構改革で事業推進体制を強化【シスメックス】
ジョブ型人材マネジメントシステムも導入
シスメックス(社長=家次恒氏、神戸市中京区)は、4月からグループの持続的な成長の実現に向け、機構改革を行い事業推進体制の強化を図ったほか、管理職を対象にグローバル共通のジョブ型人材マネジメントシステムを導入した。
機構改革では事業推進体制の強化として、機構内に「Caresphere(ケアスフィア)イノベーション室」と「LS(ライフサイエンス)臨床戦略室」を新設した。
Caresphereイノベーション室はネットワークソリューションCaresphereを活用した販売・サービスやIT領域でのデジタルイノベーションの創出に向けた企画を推進していく。
LS臨床戦略室は新たな診断技術の迅速な製品・サービスの提供に向け、ライフサイエンスユニット内に、体外診断用医薬品の製造販売承認取得を視野に入れた臨床性能試験を戦略的に推進する。
また、グループガバナンス機能の強化に向け「内部統制室」を新設した。急速に変化する環境に適応するガバナンス機能の実現をめざし、内部統制とリスクマネジメントの機能を統合し、専門的に取り組んでいく。
一方、ジョブ型人材マネジメントシステムの導入では、これまでの長期雇用を前提に、育成に重点を置いた考え方を継承しつつ、高い成長力を持続するために多様な人材が活躍できる基盤を構築していく。
従来の各自の能力を等級化した職能型の人事制度を一新し、役割や職務内容に基づき等級を決めるジョブ型の人事制度を管理職を対象に導入し、順次グローバルに展開する。