企業活動

「創業100周年記念式典」開催【ミズホ】

「100周年記念式典」会場の様子

社員を中心に550名が軽井沢に集う

医療機器メーカーのミズホ(社長=根本裕司氏、東京都文京区)は1919年(大正8年)の創業以来、今年で100周年を迎えたことを記念して、8月9日㈮午後4時から、長野県の軽井沢プリンスホテルで「記念式典」に引き続き、「記念パーティー」を開催した。当日はミズホグループの社員を中心に、OB社員、協力工場関係者など、約550人が集い、盛大に創業100周年を祝った。

記念式典の開会にあたり、根本社長は「本日はミズホグループ全体で創業100周年をお祝いできることを嬉しく思っています。個人的にも100周年という節目を社長という立場で迎えられたことを非常に名誉なことと感じており、改めて身の引き締まる思いです。また、本日は当社とは長いお付き合いの取引先の方々と、OBの社員の方々も一緒にお祝いしていただけることをありがたく感じております」と述べ、ミズホ100年の歴史に携わった関係各位に感謝の意を表明した。

根本社長

100周年を祝う場所に軽井沢を選んだ訳については「皆さんは日ごろ、忙しく仕事をしておられますので、記念式典は都会の喧騒を離れ、時間も気にせず、ゆったりとした雰囲気の中で行いたい、という思いがありました。さらに、式典とパーティーだけで終わるのも寂しい感じがして、皆さんに楽しんでもらいたいと思い、その後のレクレーションも企画できればと考え、この軽井沢の地を選定しました。明日は観光やゴルフ、ショッピングなど、皆さんがそれぞれに楽しんでいただければと思います。今日の式典とパーティー、明日のレクレーションが皆さまにとって、100周年のお祝いの良い思い出になることを祈念します」とあいさつした。

根本会長

次いで、根本喬会長がミズホの100年の歴史を振り返り「当社は大正8年に医科器械卸業・いわしや根本栄吉商店として創業しました。その後、関東大震災など数々の難局を乗り越え、昭和14年にはメーカーとして瑞穂工業をスタート。戦後、新潟県の五泉工場は一般外科、整形外科、脳神経外科の鋼製小物専門工場として稼働させた。東京工場は昭和25年ころから電気メスや吸引器などを製造していたが、手術台の研究開発に全力で取り組み、昭和34年に世界初となる全油圧駆動式手術台を開発し、現在の主力製品である手術台メーカーとしてもスタートを切った」と回顧し、ミズホの基礎を築いた先達の努力と功績に感謝の気持ちを表した。

ミズホの今後に向けては「今後は120年、150年と当社を発展させていかなければなりません。そのためには現社長、専務を中心に、社員の皆さんが一丸となり、グローバル企業ミズホをめざし、挑戦してくれることを願っています」と期待を込めた。

世界販売500億円に挑戦
「世界のミズホ」めざし経営強化

ここで、同社の歴史をまとめた100周年記念ビデオが上映されたあと、根本社長が再び登壇し、今後の経営方針を説明した。

根本社長は経営方針のスローガンとして「世界に冠たる医療機器メーカー『世界のミズホ』をめざし、2022年度にはミズホグループ全体で、世界販売500億円達成に挑戦する」を掲げた。

これを踏まえ、今後の経営方針について、①顧客視点品質の重視徹底②グループ連携協力による世界販売の拡大③マーケティングと技術開発力の強化④世界販売を支える生産供給体制の強化⑤経営管理体制の強化--の5点を挙げ、「100年企業としての感謝と誇りをもって、誠実をモットーに社会や顧客から信用・信頼され続ける企業をめざしていきたい」と結んだ。

「記念パーティー」でのお祝いの鏡開き
根本相談役

引き続き、「記念パーティー」が催された。開会あいさつに立った根本達相談役は「社名であるミズホ(瑞穂)は瑞々しい稲穂がみのる国、日本書記に登場した日本の美称である『瑞穂の国』から付けたものです。今後は大きな目標に向かって、皆さんが1つになって『ONEミズホ』で頑張っていただきたい」とエールを贈った。

次いで、来賓を代表して、東京医科電機製作所の髙村清社長が祝辞を述べたあと、祝いの『樽酒鏡開き』が根本相談役と根本会長、根本社長、根本典明専務、ミズホOSIのSteve Lamb社長、ミズホOB会の安田年徳会長、髙村社長、林医科器械製作所の林義一郎社長--の8名により華やかに行われた。

根本専務

このあと、根本専務が「みんなで100周年のお祝いの乾杯をしましょう」と乾杯の発声を行い、記念パーティーは開宴した。会場は和やかな雰囲気の中、参加者らがグラスを傾けながら、ホテル自慢のフランス料理を堪能した。

パーティー中盤には豪華景品があたる記念抽選会が行われ、当選番号が読み上げられるたびに歓声があがり、会場は盛り上がりをみせた。

さらに、余興として超魔術師のミスターマリック氏が登場し、不思議さと楽しさが融合した数々の超魔術を披露。参加者らは目の前で繰り広げられる超魔術に驚きの声をあげ、記念パーティーを大いに楽しんだ。

ひとときの歓談のあと、田村誠治生産本部長の『中締め』で記念パーティーはお開きとなった。

参加者全員はそのまま軽井沢プリンスホテルに宿泊。翌日(10日)に参加者らは、観光とショッピングの3コースとゴルフ1コースの計4コースの中から好きなコースを選び、それぞれに楽しんだ。