表彰

宮野氏「叙勲受章祝賀会」開催

全国から約200人が集い祝福

令和元年5月に旭日小綬章を受章した元日本医療機器販売業協会(医器販協)会長の宮野淳氏(宮野医療器会長)の栄誉を祝福するため、11月22日㈮午後6時から、東京・丸の内の東京會舘で、業界関係者ら約200人が参加のもと「叙勲受章祝賀会」が開催された。

医療機器販売業界の発展に貢献

宮野夫妻

祝賀会は医器販協の小西賢三副会長の『開会の辞』で開会。ここで、祝賀会の発起人を代表して、あいさつに立った医器販協の浅若博敬会長は「宮野氏は昭和61年に宮野医療器の社長に就任以来、医療機器販売を通じて地域医療の発展に貢献され、ユーザーから見て必要な存在価値のある会社ユアカンパニーをめざして同社を発展させてきた」と経営者としての功績をたたえた。

医器販協にあっては「宮野氏は平成10年の医器販協設立時から15年にわたり理事の公職を務め、その間の7年間に副会長を務め、平成23年に第3代会長に就任された。この間、豊富な知識と経験に基づき協会運営に貢献し、医療機器販売業界の発展に寄与された」と役員を歴任したことを紹介した。

「宮野氏旭日小綬章受章祝賀会」会場の様子

医器販協での主な功績にふれては「中央社会保険医療協議会(中医協)の意見陳述では、宮野氏が会長に就任された平成23年に初めて、医器販協単独で意見陳述を行い、中医協委員の方々などに医療機器販売業界の現状をご理解いただくなど、確かな実績を得ることができた。また、平成26年の消費税問題では公正取引委員会に転嫁・表示カルテルを届け出し、全国8ブロックで説明会を開き、会員への周知を図り、円滑に対応できるように体制を整え、医療機器の安定供給に貢献された」と述べ、医療機器販売業界への功績をたたえた。

このあと、来賓を代表して日本医療機器産業連合会の松本謙一会長と、厚生労働省医政局経済課の林俊宏課長(代読)、自由民主党の畦元将吾衆議院議員--の三氏が、それぞれの立場で宮野氏の名誉を祝福する祝辞を述べた。

ここで、宮野夫妻に花束が贈呈され、これを受け、謝辞に立った宮野氏は「旭日小綬章受章祝賀会に多数の方のご参加を得て、このように盛大に執り行われることに心より感謝申し上げます。今回、叙勲の内示は3月下旬にあり、5月21日に新聞発表され、5月24日に厚労省で勲記と勲章をいただき、その後、皇居に参内して天皇陛下より御言葉をいただいた」と感謝の意を述べるとともに受章の経緯を報告した。

叙勲の推薦団体が医器販協であることに言及しては「叙勲の推薦資格は団体設立後20年を経過しないと、その資格を得られない。医器販協は昨年、設立20年周年を迎え、役員をはじめ事務局スタッフの皆さまに素晴らしい推薦状を書いていただき、めでたく叙勲受章となりました。医器販協として推薦第一号で、第一回目の叙勲受章となり、令和になって初めての叙勲で、私にとっては幸運であると同時に記憶に残るものとなりました」と語った。

最後に、「今年の医器販協総会で末石副会長が『会長を喜んでやる人はおりません。それを引き受けてくれた浅若会長を全力で支えていきたい』とあいさつされていました。私も会長を積極的にお引き受けしたわけではなかったのですが、最後に叙勲というご褒美をいただきました。その意味では今後、会員の皆さまには会長職を積極的に希望され、医器販協の発展につなげていただきたい。これにより医器販協の明るい展望が開けると思っております」とし、御礼のあいさつに代えた。

引き続き、医器販協の諸平秀樹名誉会員の〝乾杯〟の発声で、祝宴は開宴した。会場では宮野夫妻を囲み〝談笑の輪〟が広がり、参加者らはグラスを傾けながら、宮野氏の叙勲受章を祝福し合った。

ひとときの歓談のあと、医器販協の山下尚登副会長の『閉会の辞』に続き、末石藏八副会長の『万歳三唱』をもって散会となった。