新年のご挨拶【日本医療用縫合糸協会 会長・保科保志】
新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
昨年はオリンピック・パラリンピックがパリで開催され、日本は多くのメダルを獲得しました。時差の関係で放送時間が深夜から未明に行われていた競技があるにもかかわらず、多くの人がメダル獲得の瞬間をリアルタイムで観ていました。また、アメリカ大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手がメジャー史上初の「50本塁打、50盗塁」という輝かしい記録を達成したと同時に、2年連続の本塁打王、日本人初の打点王のナショナル・リーグ2冠に輝き、リーグ最優秀選手(MVP)にも選ばれるなど、令和6年のスポーツ界は多くの感動と興奮を私たちにもたらしてくれました。
しかし、感動的な出来事があった一方で、世界の各地で様々な理由により軍事衝突が起きたことで世界経済が影響を受け、不安が広がっています。国内に目を向けると円安、エネルギーや原材料価格の高騰による物価高、慢性的な人材不足といった問題が生じ、日本経済に大きな影響がでており、各企業はその対応に追われています。
さて、当協会は優秀な医療用縫合糸・縫合針等の生産、輸入、販売を通じて医療の進歩と国民の健康、福祉に貢献し、あわせて国際的視野にたった業界の地位確立と発展を図る目的で設立され、その目的に賛同する会員企業によって構成されています。外科手術における切開や断裂部の縫合、血管や出血部位を結紮しての止血、臓器の牽引や固定などに使用されている医療機器を市場に安定的に供給できるよう、医薬品医療機器等法に関連する通知など、有益な情報を会員企業に周知する活動を継続してまいります。
最後に、本年も引き続き当協会への変わらぬご指導とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げますとともに、会員企業の皆様のご健勝とご発展を祈念致しまして、新年のご挨拶とさせていただきます。