医理化硝子業界

第71回全国大会は大分で【日本理化学硝子機器工業会】

「令和4年度夏季全国理事会」開く

「令和4年度夏季全国理事会」での審議の様子

全国の理化学硝子機器専門メーカーで組織する日本理化学硝子機器工業会(会長=中村剛氏、東京都墨田区、NRGK)は、9月3日㈯午後2時から、東京・墨田区の国際ファッションセンタービル会議室で「令和4年度夏季全国理事会」を開催した。理事会では6月に山形県で開催した第70回全国大会の終了報告や、来年6月に大分県で予定している第71回全国大会の開催要項を審議した。

中村会長

理事会の開会にあたり、あいさつした中村会長は「今年度の全国大会は仙台支部の佐藤支部長にご尽力いただいた。久しぶりに会員の皆さまとお会いして、盛大に宴会もでき、楽しい時間を過ごすことができました」と述べ、仙台支部の佐藤支部長に感謝の気持ちを伝えた。

技能検定を復活して若手育成へ

理化学硝子業界の若手育成に向けた方向性に言及しては「以前、行っていた硝子製品製造の技能検定を復活したいと考えている。復活するといっても以前のような技能検定の形態ではなく、技術や技能の伝承を目的に、講習会の延長のような、腕試しとなる技能検定とし、理化学硝子職人になったばかりの人たちが目標となるような技能検定になれば、と考えている。技能検定の件は今後、検討を重ねていきたい」と表明した。

もう1つの若手育成の事業構想にふれては「当工業会の目標でもある世界規模でのシェア獲得に向け、世界の理化学硝子関連の情報を得て、情報共有・発信をしていきたい。そこで、何年かごとに業界の若手を米国や欧州の理化学硝子製造業界に派遣し、経験を積んでもらい、そこで得た知識や技術を、それぞれの仕事や業界に反映してもらいたい。私は7月に渡米してASGS(米国理化学硝子機器製造団体)の大会に参加した際に、ASGSの関係者と会談し、日本からの若手を迎え入れてもらえるよう、話をしてきた。今後、話を詰めていければと考えている」と述べ、業界の発展には若手の育成が重要であることを説いた。

このあと、竹内信夫専務理事が事業報告を行い、中村会長が議長となり、議事録署名人に遠藤隆之理事、濱地信中国・九州支部長を指名し、議案の審議に入った。

議案は、①役員に関する事項②第70回記念全国大会終了報告③第71回全国大会開催要項審議④令和4年度事業推進・予算⑤第72回全国大会について⑥次期理事会開催の件⑦その他必要事項⑧各地域の景況等の情報交換――の8件。各議案とも担当役員が報告、説明を行い、承認、可決した。

このうち、①の役員に関する事項では、新理事の遠藤隆之氏(フラット)と寺田卓氏(寺田製作所)が紹介されたほか、財務理事に志賀秀吉氏(タツミ理化)を選出、1名欠員している監事についは次期理事会で東京支部から1名を推薦することとした。

②の第70回記念全国大会終了報告では、担当支部の佐藤武彦支部長が、山形県の赤湯温泉で行われた大会の収支報告を行った。

第71回大会は来年6月11・12日に開催へ

③の第71回全国大会開催要項審議では、担当支部の中国・九州支部の濱地支部長が2023年6月11日㈰~12日㈪の日程で、大分県日田温泉の亀山亭ホテルで第71回全国大会を開催する、と発表し、大会要項(下記参照)を説明した。

④の令和4年度事業推進・予算では、冒頭の中村会長のあいさつの中で話題に出た、業界の若手に海外派遣して経験を積ませる件について、最初から海外派遣では予算的にも厳しいため、最初は国内の支部間で派遣し技術交流を始め、その延長線上で海外派遣を検討していくことで話がまとまった。

⑤の2024年開催の第72回全国大会は、京都支部が担当することを決めた。

⑥の次期理事会については、2023年3月4日㈯午後2時から、東京・両国の国際ファッションセンタービル会議室で開催することを決めた。

⑦のその他必要事項では、事務局員が今年いっぱいで退職することにともない、新たに職員を雇用することになるが、この件に関しては東京支部に一任することになった。

「第71回全国大会」開催要項
会期
2023年6月11日㈰~12日㈪
会場
亀山亭ホテル(大分県日田市隈1―3―10)
第1日目(6月11日)
▽13:30~14:30 臨時理事会
▽14:00~14:30 受付
▽14:30~15:20 総会
▽15:20~15:30 休憩
▽15:30~16:30 講演会
▽16:45~17:00 記念撮影
▽18:30~20:30 懇親会
第2日目(6月12日)
▽7:00~8:30 朝食
▽9:00~ 見学会出発(貸切バス)
▽11:30~ 昼食
▽14:00~ 福岡空港解散
▽14:20~ 博多駅解散
大会参加費
ひとり3万円、2日目見学・観光ひとり1万円