医理化硝子業界

「第69回通常総会」開催【日本理化学硝子機器工業会】

令和3年度事業計画と予算を打ち出す

総会での審議の様子

全国の理化学硝子機器専門メーカーで組織する日本理化学硝子機器工業会(会長=中村剛氏、東京都墨田区、NRGK)は、9月4日㈯の午後、国際ファッションセンター(東京都墨田区)で「夏季全国理事会」に引き続き、「第69回通常総会」を開催した。本来、通常総会は同工業会が毎年、開いている全国大会の中で行われてきたが、今回は大会担当支部(名古屋支部)がコロナ禍など厳しい環境化であることから全国大会は行わないと判断したことを受け、総会のみ本部が主催して開催された。

まず、夏季理事会では通常総会における決議事項などの最終確認や、各地区の景況などの情報交換が行われた。そのほか、次期(冬季)理事会の日程に関しては来年3月5日㈯午後1時から、国際ファッションセンターで開催することを決定した。

中村会長(前列中央)ら総会出席者

引き続き、第69回通常総会は竹内信夫専務理事の司会で進行。開会にあたり、中村会長は「第69回全国大会はコロナ禍のため、名古屋支部で開催できず、総会だけは本部でやっていただきたい、と申し出がありましたので、このような形での開催となりました。これから議案の審議に入りますがよろしくお願いいたします」とあいさつした。

このあと、中村会長が議長となり、宮原弘治理事が「会員総数76名中、出席15名、委任状提出52名」と総会成立を宣言し、議案の審議に入った。

議事は①令和2年度事業報告②令和2年度決算報告③令和3年度事業計画④令和3年度予算⑤役員に関する件⑥その他――の6件。決算報告を関根与四和理事、監査報告を遠藤誉明、中田俊郎両監事が報告した以外は、各議案を竹内専務理事が報告、説明を行い、全議案とも原案通り承認、可決した。

70回全国大会は来年6月に山形で

このうち、令和3年度事業計画では、第70回記念全国大会を仙台支部の担当で、来年6月5日㈰~6日㈪に山形県赤湯温泉「上杉の御湯 御殿守」で開催し、記念行事として表彰式や講演会を行う予定となっている。また、再来年の第71回全国大会は中国・九州支部が担当することが決定した。

そのほか、事業計画では▽JIS―R―3503化学分析用ガラス器具ほか改正原案作成に関する事業▽「理化学ガラス機器製作作業」技能の検定試験に係る事業▽GPマークの普及啓発およびPR事業▽業界専門紙購読事業▽会員の福祉増進事業▽海外の科学用ガラス技術の情報収集および視察団の派遣▽科学用ガラス機器製作技術のビデオ製作――などの事業推進を決議した。

一方、役員に関する件では中国・九州支部の支部長に濱地信氏(クライミング)、常任理事に池田豊治氏(旭製作所)が、それぞれ就任したことが報告された。