医理化硝子業界

「夏季全国理事会」開く【理化学硝子工業会】

10月の『第67回大会』の内容確認

「夏季全国理事会」での審議の模様

全国6支部(東京、大阪、京都、名古屋、仙台、中国九州)の理化学ガラス機器製造業団体で組織する日本理化学硝子機器工業会(会長=橋本秀秋氏)は、9月7日㈯午後2時から、東京・両国の国際ファッションセンタービルで「夏季全国理事会」を開催した。理事会では10月に栃木県鬼怒川温泉で開催する『第67回日本理化学硝子機器工業会全国大会』の開催内容を確認審議したほか、高齢化などにより各支部会員が減少したことで今後、工業会をどう存続させるか真剣な意見交換を行うなど、各案件について熱心に討議した。

中村剛専務理事から開会が告げられ、橋本会長は「今理事会は京都の中村支部長と仙台の佐藤支部長が都合により欠席で、佐藤支部長から昨日電話があり奥さまの具合が悪く出られないとの連絡をいただいた」と報告した。

橋本会長

東京支部の活動にふれては「昨日、東京支部の催しとして、青海の東京都立産業技術センターで『ガラスの歪み』について講習会を行った。参加者は東京支部組合員をはじめ工業会会員、工業会賛助会員、また一般のガラス工芸をしている方が4名参加し、定員30名のところ33名が出席して、歪み全般の講習と歪み検査機の作成などの内容で勉強させていただいた」と説明した。

理事会の議案審議については「来月、東京支部担当で第67回全国大会を鬼怒川温泉で開催する。その内容のチェックを中心に行いますので、ご審議をよろしくお願い申し上げる」とあいさつした。

このあと、各支部長から各地域における現況報告が行われ、素材のブランクについて非常に出来が悪いことについて報告があり、これについては、東京支部で各社のブランクを取り寄せ、素材の出来・不出来について見た目また素材を半分にカットするなど、現在あらゆる方法で検討を加えており、データが出そろったところで各支部に詳細な報告をしていきたい--と本部の対応を説明した。

ここで、改めて司会から「本日の出席理事・監事15名、欠席6名での議案審議になる」と報告。定款により会長が議長になり議案の審議に入った。

第1号議案の役員に関する事項では、中村望常任理事(保秀理化硝子製作所=名古屋支部)、AGIテクニグラス(各務隆弘氏=名古屋支部)、仙台支部で副理事長の武田邦義氏(オールナビクオーツ)の三社の脱退が確認された。

第2号議案では第67回全国大会(担当:東京支部)開催要項(下記参照)を審議し決定した。

第3号議案の第68回(令和2年)全国大会開催概要については、担当支部の大阪理化学硝子機器工業協同組合の南聡朗理事から発表された。第68回全国大会は来年6月28日㈰~29日㈪を会期に、会場を大阪市福島区の「ホテル阪神」での開催に向け準備している。また、翌日の見学会はあべのハルカスの展望台観光、昼食は551蓬莱を予定。今年の展示会を参考に賛助会員にプラスになるような展示会を企画していく。参加者は60人程度で調整している--ことなどが報告された。ただし申込期限に関しては来年3月の全国理事会の時点では遅いので、それ以前に締め切らねばならないことも確認した。

第69回(令和3年)全国大会については、名古屋支部が担当し、第63回全国大会を開催した知多半島の「粛・海風」での開催が決まっていることが発表された。

第6号議案の次期理事会を3月7日に大会会場となるホテル阪神で開くことを決め、最後に、その他必要事項については全役員から近況について聞いた。そこで出てくる声は、やはり素材の悪さが圧倒的に多く工業会全体として対応を図ることとした。

また、工業会の将来展望としては、退会、廃業などで会員減少が続いた場合、同工業会をどう維持するか、現行の6支部を合併させるか。東・西2分化するか。現行のまま6支部制を維持するか等々意見が出されたが、即答は難しいことから、常に議題に乗せ、より良い方向性を探ることとした。

以上で予定された議案は全て終了し、10月の全国大会に向けて成功を願い前進することとした。

「日本理化学硝子機器工業会 第67回全国大会」開催概要
▽会期=令和元年10月20日㈰~21日㈪
▽会場=「きぬ川ホテル三日月」(栃木県日光市鬼怒川温泉大原1400)
▽参加費=4~5名1室=3万円、2名1室=4万5000円、日帰り(懇親会含む)=2万円、見学会=1万円、2次会=5000円
第1日目
12:00~受付
12:45~臨時理事会
13:30~総会(別枠・奥様プログラム)
14:30~休憩
14:45~HARIO古河工場説明
15:15~報告会「ASGS2019/コーニング」
15:45~大会旗申し送り(記念撮影)
16:30~機器展示会
18:30~懇親会
21:00~2次会
第2日目
6:45~朝食
7:40~見学会(バス移動)
10:00~HARIO古河工場見学
12:30~昼食「旬おかさと」(古賀市関戸)
16:00~JR東京駅・解散