「ジャパンヘルス」初開催【インフォーママーケッツジャパン】
20か国から医療機器企業400社以上出展

世界最大級の医療機器関連展示会「アラブヘルス」の姉妹展として日本初開催となる「第1回ジャパンヘルス」が6月25日㈬~27日㈮の3日間、大阪・南港北のインテックス大阪で開催された。ジャパンヘルスには約20か国から医療機器メーカー、スタートアップなど400社以上が参加し、新医療技術やヘルスケアソリューションなどを出展した。また、ジャパンヘルスは大阪・関西万博のテーマウィークコネクト「健康とウェルビーイングウィーク」とも連動して行われた。

ジャパンヘルスの開会式は25日午前9時30分から行われ、主催者のインフォーママーケッツジャパンのクリストファー・イブ社長があいさつしたあと、来賓を代表して、大阪府の吉村洋文知事、内閣官房国際博覧会推進本部の井上学事務局次長、大阪大学の澤芳樹特任教授が祝辞を述べた。

イブ社長は「日本の優れたメディカルとヘルスケアの技術、製品、ノウハウを世界に発信すると同時に、海外と日本のパートナーとの新しいビジネスやオプチュニティを作ることを期待している。ジャパンヘルスを日本の代表的な展示会として、今年だけでなく続けて開催したい」とあいさつした。

吉村大阪府知事は「現在、大阪・関西万博を開催している。『いのち輝く未来社会のデザイン』をテーマにした関西万博の開催中に、ジャパンヘルスが開催されることを嬉しく思う。皆さんでライフサイエンスの大切さを共有したい。豊に生きていくためにはライフサイエンスが非常に重要で、世界共通の思いである」と述べ、大阪でのジャパンヘルスの開催を歓迎した。
井上事務局次長は関西万博の『健康とウェルビーイングウィーク』とジャパンヘルスが連携していることに言及し「万博会場内では世界中の人たちが交流を深めながら、医療機器などの体験イベントを実施。ジャパンヘルスではビジネスマッチングが行われ、ヘルスケアマーケットの未来を切り開く取り組みが連携して行われる」と説明した。
澤特任教授は「私はアカデミアですので、研究をして、それがどう貢献するかが大事だと思うが、貢献するには産業を起こし、それが広がることも大事になる。産業を広げ世界に貢献していく意味ではジャパンヘルスは非常に重要になる。ジャパンヘルスは来年以降も続けていく。日本の科学の力が世界に貢献し、そして世界の科学が日本に持ち込まれ、ウインウインのビジネスが行われる、そんな展示会になってほしいと思う」と述べた。
このあと、あいさつした4氏と、日本医療機器工業会の松本謙一理事長ら計11名がテープカットを行い、ジャパンヘルスは開幕した。
日本の技術を世界に発信
海外展開を目指す企業がPR
開幕した会場では出展企業が、日本が誇る技術やサービスを世界に発信したほか、国内パビリオンとして、日本貿易振興機構(ジェトロ)が、海外展開を目指す国内企業40社を取りまとめ展示した。さらに、大阪府の大阪スマートヘルスプロジェクト「Health―0」に25社、大阪市の「GLOBAL―Tex」に40社が出展し、にぎわいをみせた。
海外からはアメリカやイタリア、ドイツなど10か国がナショナルパビリオンとして出展して、各国の最新医療技術やヘルスケアソリューションを紹介した。
また、期間中には「未来のヘルスケアのあり方」をテーマに、2会場で各種カンファレンスが開催された。国内外のヘルスケア業界キーオピニオンリーダーが基調講演やパネルディスカッションを行った。会場には多くの来場者が訪れ、各演者の講演に耳を傾け、ディスカッションを繰り広げた。
次回は改称し来年6月に大阪で開催
なお、最終日には次回ジャパンヘルスの開催について、2026年6月24日㈬~26日㈮の3日間を会期に、大阪で再び開催されることが発表された。なお、姉妹展のアラブヘルスが今年50周年を迎えたことを機に、世界で行われる全ての関連展示会の名称をWHX(World・Health・Expo)にしたことにともない、ジャパンヘルスは「WHX Osaka」に改称され、「いのち」をテーマにした大阪・関西万博のレガシーを引き継ぐ医療・ヘルスケア展示会として開催される。