技術・製品

肺がん確定診断をサポート【オリンパス】

「ディスポ吸引生検針」追加発売

ディスポーザブル吸引生検針「ヴィジ・ショット2」

オリンパス(社長=笹宏行氏、東京都新宿区)は、肺がんの確定診断など肺領域で使用するディスポーザブル吸引生検針「ヴィジ・ショット2」に新たなラインアップとして細径(25G)の針を追加し、販売を開始した。

ヴィジ・ショット2は超音波気管支ガイド下針生検(EBUS―TBNA)の手技を行う際に使用する針(処置具)で、超音波内視鏡を用いて肺のリンパ節に針を刺し、検体を採取する。採取した検体を用いて病理診断を行い、分子標的薬治療や免疫療法の適用など、今後の治療方針が決定される。

追加発売した細径針は針を細く、かつ柔軟性を向上させたことにより、スムーズな手技の実現をサポートする。また、針の後部は鋭利なエッジを設ける新形状を採用し、針先全体での刺さりやすさを向上させた。

近年、国内がん死亡原因の第1位の肺がんは、分子標的薬治療や免疫療法など新たな治療法の開発が進んでいる。これらの治療法では薬の適用を決定するためEBUS―TBNAで検体を採取し、病理検査による確定診断が行われている。

病理検査の精度向上には、狙った部位へ針を正確に刺し、質の良い検体をより多く採取する必要がある。追加発売した細径針は柔軟性と刺さりやすさが向上し、従来品では手技が困難だった部位に対しても、より確実な手技の実現を支援する。