技術・製品

一般家庭向けAEDを発売 ー 日本光電

無線LAN搭載で救助データ管理

「AED-3101カルジオライフ」

日本光電(社長=荻野博一氏、東京都新宿区)は、一般家庭向け自動体外式除細動器「AED―3101カルジオライフ」を発売した。

日本では心臓突然死で亡くなる人は年間約7万人に上り、そのうち70%以上の人が自宅で発生している。自治体や企業など医療機関以外へのAEDの導入は増加しているが、一般家庭への普及は進んでいない状況だ。

AED-3101は一般家庭でのAEDの普及と救命率の向上をめざし、従来機種で好評な機能、小型・軽量設計を踏襲し、持ち運びしやすく、省スペースにも設置できる。

無線LAN通信機能を新たに搭載したことで、心電図や電気ショック回数などの救助データの取り出しができ、消防・医療機関への迅速なデータ提供を可能にする。また、航空機内にも持ち込みができる機内モードも用意されている。

音声ガイドは日本語に加え、日本語と英語のバイリンガルに設定することができる。スピード解析・スピード充電を実現し、心肺蘇生後、最短8秒で解析・充電(200J)を完了する。心肺蘇生の中断が短く、より早期の電気ショックを可能にした。

セコムがAEDの状態をオンライン集中管理。毎日・毎月のセルフテスト結果や、電極パッド、バッテリなど機器の異常や消耗品の交換などを見守る。