中国の医療機器事業を強化 ー 富士フイルム
イエスター社に約60億円を出資
富士フイルム(社長=助野健児氏)は、中国のイエスターヘルスケアホールディングスの第三者割当増資を引き受け、約60億円を出資する契約を結んだ。今後、必要な手続きを経て、イエスター社の9・56%の株式を取得する。これにより、13億人の人口を有し経済成長を続ける中国市場でのビジネスをさらに拡大していく。
イエスター社は2000年の創業以来、中国市場で富士フイルムの写真用製品の代理店として事業拡大を図ってきた。2010年からは富士フイルムの医療用X線フィルムの加工・販売を開始し、医療分野にも事業領域を拡大。その後も医療機器の販売をスタートさせ事業の幅を広げてきた。
今回の出資は両社の中国市場での包括的な事業提携関係を強化するのが狙い。特に医療機器事業を拡大し、富士フイルム製の幅広い製品・ソリューションの販売に力を入れていく。
将来的には中国市場に合わせた製品を共同で開発していくことも検討していく。