病理標本作製の精度管理へ ー サクラファインテックジャパン
使い切り染色液に新ラインアップ
病理検査機器・器材のトータルサプライヤーであるサクラファインテックジャパン(社長=石塚悟氏、東京都中央区)は、「ティシュー・テック染色液シリーズ」の新ラインアップとして『ティシュー・テックマイヤーヘマトキシリンプリズマ専用パッケージ』を発売した。
新製品は同社製の自動染色装置『ティシュー・テックプリズマプラス』の薬液容器の容量に合わせた使い切りパッケージの染色液となる。
すでに発売しているヘマトキシリン3Gとエオジンのプリズマ専用パッケージに加え、マイヤーヘマトキシリンを新ラインアップとして追加した。
使い切りサイズのパッケージなので、試薬交換時期が明確になり、病理標本作製での染色工程の精度管理に貢献する。
また、プリズマプラスのバーコード機能を用いてパッケージのバーコードを読み取ることで、試薬情報の管理が容易になり、染色結果のトレーサビリティーにも利用できる。
さらに、パウチタイプの容器はゴミ軽減にもつながり、環境にも優しい仕様となっている。
近年はがん患者の増加や高齢化にともう検体数の増加、個別化医療の発展などにより、病理診断の現場では病理標本作製の標準化や精度管理が求められている。
希望販売価格は標準薬液容器用4本入りが2万8800円、小型薬液容器用4本入りが1万3000円。同社では5年以内に100施設への導入をめざしている。
「第11回サクラ病理技術賞」の候補者の公募開始
また、サクラファインテックジャパンでは「サクラ病理技術賞」について、第11回の公募を開始した。募集期間は来年1月31日㈭まで。
サクラ病理技術賞は同社が2008年に創設した報奨制度。病理学的検査・技術に関するさまざまな活動を支援することを目的に、病理技術者やその団体、研究者を対象に、学術研究のみならず地域活動や後進育成などの幅広い活動の中から特に優れた成果を挙げた人を表彰している。
同賞の意義を広く周知するため、第9回から自薦による公募制度を導入し、選考対象となる候補者を募集している。具体的には候補者が自身の研究・活動内容をまとめたものを作成し、候補者が勤務する施設長の同意を受けて申し込みを行う。
選考は全国大学病院病理部技術者連絡会内に設置されたサクラ病理技術賞選考機構が選出した選考委員(非公開)による公正な審議を経て受賞者を決定する。
詳細については同社ホームページを参照のこと。