技術・製品

全自動運転で床ずれ防止 ー パラマウントベッド

エアマットレス「ここちあ利楽」発売

パラマウントベッド(社長=木村恭介氏、東京都江東区)は、電源を入れるだけで寝た人の体重や状態を検知して、床ずれ防止に効果的な硬さに調製できるエアマットレス「ここちあ利楽(りらく)」を11月1日から発売する。

エアマットレス「ここちあ利楽」

ここちあ利楽は利便性と体圧分散性を兼ね備えた床ずれ防止エアマットレス。電源を入れるだけで独自開発のセンシング技術により、体重20㌔㌘~138㌔㌘までの範囲で検知・判定し、14段階の中から自動で硬さを設定するほか、体形や姿勢の変化に対応して硬さをリアルタイムに調節する。

エアマットレスとしては業界初の『通気タイプ』のカバーをラインアップに追加。通気タイプはマットレス内に乾いた空気を送る除湿機能と一緒に使用することで、床ずれの原因となる皮膚の蒸れを軽減するほか、洗浄可能なニット生地カバーを採用した。

ICU(集中治療室)用マットレス以外では初めて、電動ベッドから電源供給を受けることできる機能を搭載。オプションのケーブルを使うことで、マットレスの電源コードが不要になる。

マットレスの硬さを個別に変更する場合には、タッチ式ボタンの操作パネルで簡単に操作できる。空気注入を約10分で完了させる大容量ターボポンプはマットレスの右足側部分に収納されているため、ベッド周辺の省スペース化を実現している。

マットレス上層部に備えられた滑りやすい特殊生地『グランドシート』により、背上げ時のずれ力を軽減するほか、マットレスの心材となるエアセルを3本ずつ連結してユニット化したことで、横揺れがしにくい構造となり、寝心地のよさを向上させた。

ラインアップはカバー表面が通気性と通水性を備えた『通気タイプ』と、耐薬品、防水性に優れた『清拭タイプ』の2種類。販売価格はオープンで、同社では年間4000枚の販売を計画している。