企業活動

独カールストルツと提携 ー メディカロイド

手術支援ロボットの開発を加速

メディカロイド(社長=橋本康彦氏、神戸市中央区)は、ドイツのカールストルツと手術支援ロボットの開発に関する業務提携の基本合意書を締結した。

今回の業務提携により、メディカロイドは開発中の手術支援ロボットに、カールストルツが持つ画像システムや外科用デバイスなどの供給を受けるほか、外科領域の知識を適用させることで、臨床有用性の高い手術支援ロボットの開発を推進する。

メディカロイドはロボット技術を有する川崎重工業と、医療分野で事業展開するシスメックスの合併会社として2013年に設立。15年から手術支援ロボットの開発に着手している。

一方、カールストルツは1945年の設立以来、高度な低侵襲手術向け製品の設計・エンジニアリング・製造・販売を手がけている。内視鏡技術では世界有数の企業で、硬性内視鏡や手術関連機器には70年以上におよぶ経験の中で蓄積された技術力が組み込まれている。

近年、日本をはじめ先進国では医療費の高騰が社会問題化しとおり、予防医療や個別化医療への関心が高まっている。こうした中、早期に病気を発見し早期回復をめざす低侵襲治療へのニーズが高まっており、同分野でのロボットの活用が期待されている。