技術・製品

医療機器をリモート監視【日本光電】

さまざまな稼働情報を自動的に収集

日本光電(社長=荻野博一氏、東京都新宿区)は、販売中の全自動血球計数器「MEK―9100セルタックG」と、新発売の全自動血球計数器・免疫反応測定装置「MEK―1303セルタックα+」向けに、使用状態を常に見守る医療機器リモート監視システム『MDリンケージ』のサービスを開始する。

機器に接続したMDリンケージ通信ボックスから、機器の稼働情報がサーバに自動送信され、同社コールセンターでリモート集中監視を行う。

コールセンターで機器の異常を検知した場合や予防保守が必要と判断した場合には、顧客に電話で状況を確認するとともに、全国約70か所の現地フィールドサービスと連携し、早期の障害復旧をめざす。

機器に内蔵している各種センサの値や部品の動作回数、動作ログ、内部設定――など、さまざま稼働情報を自動的に収集する。将来的には蓄積したデータを活用したサービスの提供も予定している。

機器から送信するデータには個人情報、医療情報は含まない。MDリンケージ通信ボックスから、携帯電話無線網を利用した専用の閉域網(インターネットを利用しない専用のネットワーク)を介して、サーバにデータを送信するため、安全性と信頼性を両立している。