業界団体

一般社団法人に改組 ー 東科協

「設立総会」で矢澤理事長を再選

総会での審議の様子

東京科学機器協会(理事長=矢澤英人氏、東京都中央区、東科協)は、5月30日㈬午後3時20分から、東京・上野公園の上野精養軒で「第73回通常総会」を開き、任意団体としての東科協を解散したあと、引き続き開いた「一般社団法人設立総会」で、一般社団法人に改組し、新たなスタートを切った。また、任期満了にともなう役員改選は選挙の結果、矢澤理事長が再選した。

総会の冒頭、あいさつした矢澤理事長は経済産業省が掲げている未来に向けて日本の産業がめざす新たなコンセプト『コネクテッドインダストリーズ』に言及し「コネクテッドインダストリーズは、さまざまな繋がりにより、新たな付加価値が創出される産業社会という意味をもつ。蒸気機関、電気、コンピューターに続く、第四次産業革命インダストリー4・0をめざしている」と説明した。

矢澤理事長

コネクテッドインダストリーズで強化する分野として、▽スマートものづくり▽自動走行▽ロボット、ドローン▽バイオ、ヘルスケア――の4分野を挙げ、「この4分野においても発展を支援するツールとして科学機器は欠かせない。科学機器業界として、わが国の取り組みや機運を注視しながら、科学機器を通じ、わが国の国際競争力の強化に貢献していきたい」と述べた。

協会の重点事業にふれては「昨年、開催した展示会『JASIS2017』は規模、来場者数ともに過去最大となった。今年の『JASIS2018』は9月5~7日まで、幕張メッセで開催する。また、来年2月には大阪で『JASIS関西』を開催する。両展示会を販路拡大や情報収集、学習の場にご活用ください」と呼びかけた。

もう1つの重点事業となる『科学・分析機器総覧』に関しては「毎年、JASIS開催に合わせ総覧を発行し、展示会会場での配布をはじめ全国のユーザーにお届けしている。今年も2018年版総覧を発行するほか、WEB版も展開し、その中で英語版ページも新たに設ける予定だ」と紹介した。

このあと、矢澤理事長が議長となり、司会の岡田康弘事務局長が会員総数333社中、出席109社、委任状提出147社――と総会の成立を宣言し、議案の審議に入った。まず、「第73回通常総会」で2017年度事業・収支決算報告、任意団体の解散を承認、可決した。引き続き、「一般社団法人設立総会」で新法人に改組して、2018年度事業計画・収支予算を承認、可決した。

JASISや総覧発行を推進へ

このうち、2018年度事業計画では、①JASIS2018(9月5~7日、幕張メッセ)とJASIS関西2019(来年2月5~7日、グランキューブ大阪)の開催に向け実務運営に協力②科学・分析機器総覧2018の編集・発行・製作準備活動およびWEB科学機器総覧の運営に協力③機関誌「科学機器」の編集・制作に協力し実務に携わる④ホームページの活用による情報発信⑤経済活動に関する講演会、研修会などの開催⑥技術振興に関するセミナー、勉強会などの開催⑦通商貿易に関する関係法令改正や国際規格、海外情報に関するセミナーや講習会の開催および海外の科学機器展示会視察ツアーの実施⑧懇親ビアパーティーや親睦ボウリング大会、新春大懇親会などの開催――などの推進を決議した。

一方、役員の改選は選挙の結果、新理事18名を選出。新理事らは別室で第1回理事会を開き、互選により、矢澤理事長を再任したほか、副理事長に佐藤紀一、長谷川壽一の両氏の留任、柴田眞利財務理事の続投、入江一光理事の財務理事への昇格を決めた。

一般社団法人東京科学機器協会「2018/19年度役員」

〈理事長〉
矢澤 英人(ダルトン)

〈副理事長〉
佐藤 紀一(佐藤真空)
長谷川壽一(英弘精機)

〈財務理事〉
柴田 眞利(柴田科学)
入江 一光(入江)

〈理事〉
増田 太郎(トーマス科学器械)
志智裕之介(第一科学)
下平 克彦(田中科学機器製作)
南  明則(コクゴ)
竹田 拓人(竹田理化工業)
青柳 喜彦(大成)
高橋 秀雄(池田理化)
富山 裕明(富山科学工業)
平田 紀行(島津サイエンス東日本)
大川 昌男(堀場製作所)
西岡 光利(佐竹化学機械工業)
西原 克年(島津理化)
福島  亮(福島工業)

〈監事〉
佐藤 文俊
谷尾 俊昭(日本理化学器械)

〈相談役〉
入江 照四(入江)
柴田 晴通(柴田科学)
関谷 幸弘(関谷理化)
杉山雄之介(スギヤマゲン)
荻田 隆久(東京スクリーン)
木崎 民生(池田理化)