マンモグラフィ最上位機種を上市【シーメンス】
より正確に診断可能な新機能搭載
シーメンスヘルスケア(社長=森秀顕氏、東京都品川区)は、フルデジタル乳房X線撮影装置の最上位機種「マンモマート・レベレーション」を発売した。より正確な診断に貢献する新機能を搭載したほか、簡単な操作とシンプルなワークフローで検査の効率化を支援する。
日本人に多いデンスブレスト(高濃度乳房)の場合、マンモグラフィの画像では乳腺も石炭化も白く映し出されてしまい、がんが見つけにくい現象がみられるが、デンスブレストかどうかは画像の目線により判断するため、その判断にはばらつきがある。
この問題に対応しマンモマート・レベレーションは、乳腺密度を自動的に評価・分類できるので、容易に客観的な判断ができ、乳腺密度のレベルに応じて超音波検査を併用することで正確な乳房検査に貢献する。
低エネルギーと高エネルギーの2つの画像データを活用して撮影効果を高める技術『デュアルエナジー』を利用した造影マンモグラフィ機能を搭載した。腫瘤や微細石炭化、構築の乱れなどの良悪性の診断で有用性を発揮する。
また、マンモマート・レベレーションはX線管を±25度(振り角50度)動かす広角トモシンセシス撮影から得られる画像データを最適化できるので、病変をクリアに抽出できるとともに、撮影データを再構成して、合成2Dや3Dボリューム回転画像を提供する。
一方、オペレーターのニーズに応え、検査の効率化を支援する。乳房を中心にアームが電動で回転するアイソセントリック回転機構により、一度高さを決めた後はそのままアームを回転させるだけで、スピーディーにポジショニングすることができる。
さらに、装置に付属するボタンを押すと次の撮影方向で設定された角度まで自動で回転するほか、ポジショニングの決定後、速やかにばく射できるよう3か所のスイッチから選択して操作できる。