企業活動

医療関連子会社を再編ーエア・ウォーター

営業体制の合理化や生産体制を改善

エア・ウォーター(会長=豊田昌洋氏、大阪市中央区)は、医療関連のグループ企業7社の営業体制・管理部門の合理化や、工場の再編を図り、生産性の改善と事業運営の効率化に向けた体制を構築する。

これまで、エア・ウォーターはM&Aによる業容の拡大にともない、医療関連事業は▽病院設備▽医療サービス▽医療ガス▽在宅医療▽注射針▽デンタル▽衛生材料▽医療機器――の8事業領域まで広がり、同じ事業領域の経営資源を複数の会社が有している。

このような状況を踏まえ、エア・ウォーターは医療関連事業の成長に向け、医療セグメントに属する連結子会社の経営資源を8事業領域ごとに再編し、相乗効果を高める。

具体的にはエア・ウォーター防災(神戸市西区)は、精研医科工業(大阪府摂津市)の稲美工場と医療ガス設備の点検部門を吸収分割により継承し、病院設備事業を強化する。

美和医療電機(愛知県あま市)はオリオン電機(名古屋市中区)の稲沢工場を吸収分割により継承するとともに、精研医科工業と合併して同社の摂津工場を継承し、手術室関連などの医療機器・設備事業を強化する。

エア・ウォーター・メディエイチ(東京都品川区)は精研医科工業のコスモ事業(院内環境測定および清掃事業)を吸収分割により継承し、病院業務の効率化を支援する受託事業を強化する。

ミサワ医科工業(茨城県笹間市)と斉藤医科工業(栃木県大田原市)を合併(新会社の商号はミサワ医科工業)し、注射針事業を強化する。