技術・製品

効率的に撮影をサポート【キヤノン】

「一般撮影システム」の販売開始

一般撮影システム「ラドレックス・ディライト」

キヤノンメディカルシステムズ(社長=瀧口登志夫氏、栃木県大田原市)は、オートポジショニング機構付き一般撮影システム「ラドレックス・ディライト」を発売した。

一般撮影装置は検査ごとにさまざまな撮影に対する機器の位置決めが要求され、放射線技師による手動の位置合わせを行うため検査室で機器をセッティングし、その後、操作室に移動して撮影しなければならず、1つの検査に多くの時間を要していた。

ラドレックス・ディライトは電動駆動機構を搭載することで、指定の撮影ポジションに操作室からボタン1つで自動に位置合わせを行える。例えば胸部レントゲン撮影では都度行われていたX線管保持装置の位置決め、撮影方向のポジショニングなどの操作を自動化できるので、検査の大幅な効率化が図れる。

また、指定のポジション以外の場所に移動する際にも、パワーアシスト機能を搭載しているので、スムーズな移動が行え、検査環境の省力化が図れる。

ラドレックス・ディライトはX線発生装置やX線管装置、X線管保管装置などをパッケージ化したシステムで、デジタルラジオグラフィ装置との組み合わせによりデジタル運用を可能にしている。

デジタル環境に対して柔軟な組み合わせが可能で、FPDや撮影台は現在用いているものが使用できるので、導入コストをおさえられる。煩雑化する検査室業務を自動化することで検査効率を向上させるとともに、これまで操作に割かれていた時間を受診者のケアに当てられるため、より安全安心な検査を提供できる。