がん対策で企業表彰受賞【テルモ】
がん就労支援体制が高評価
テルモ(社長=佐藤慎次郎氏、東京都渋谷区)は、厚生労働省委託事業「がん対策推進企業アクション」の2017年度がん対策推進企業表彰で『がん対策推進パートナー賞』(がん治療と仕事の両立部門)を受賞した。また、東京都が実施する17年度の「がん患者の治療と仕事の両立への優良な取組を行う企業表彰」で最高位の『優良賞』を受賞した。
テルモは17年1月に設定した『がん就労支援ルール』が、がんに罹患した社員が治療しながら働き続けられるように、休暇や時差勤務などの制度を整備したことなどが評価され受賞につながった。
がん就労支援ルールは勤務年数や契約形態の制限なく全社員が対象となる。具体的には失効有給休暇の利用は1日単位で利用可能なほか、無給休暇の付与は必要日数分が付与され、無給短時間勤務は最大2時間短縮しての勤務ができ、時差勤務は最大2時間の時差勤務が可能となる。
厚生労働省委託事業のがん対策推進企業アクションは、がんの早期発見・早期治療を目的に、職域でのがん受診率を企業連携で推進する国家プロジェクトで、2500の企業・団体が推進パートナーとして活動している。今回、推進パートナー企業の中から、がん対策に積極的に取り組んでいる企業として、テルモを含め4社が表彰された。
一方、東京都はがん対策推進計画の一環として、がん治療と仕事の両立に関する優良な取り組みを行っている企業を表彰している。