企業活動

伊藤超短波と販売提携【アルケア】

「超音波骨折治療器」を市場に投入

オステオトロンV

アルケア(社長=鈴木輝重氏、東京都墨田区)は、伊藤超短波(社長=倉橋司氏、東京都文京区)と提携し、伊藤超短波製のLIPUS(低出力パルス超音波)により骨癒合(骨の形成)を促進する超音波骨折治療器「オステオトロンV」を発売した。

アルケアは1953年には国内初の石膏(こう)ギブスを開発するなど創業以来、骨折固定環境のクオリティの向上をめざした商品を開発し、販売してきた。

超音波骨折治療器は近年、整形診療所を中心に需要が高まっていることから、アルケアは自社が持つ全国の整形外科領域の販売網を活かし、オステオトロンVを販売していく。

また、アルケアがこれまで販売してきたギブスや副木と組み合わせ、満足度の高い骨折治療を提案し、相乗効果により事業の拡大をめざす。

(使用例)前腕骨折治療

超音波骨折治療器で使われるLIPUSとは、断続的で低出力な超音波(パルス)を指し、この超音波の音圧による物理的刺激を骨折部位に1日約20分間照射することで、骨癒合が促進される仕組みとなる。

オステオトロンVはカラータッチパネルを採用したので、直感的な操作が可能。液晶画面を軽くタッチして、治療内容の設定ができ、わかりやすい画面表示で、スムーズな操作ができる。

2チャンネル独立出力が可能で、標準装備の1・5MHzのプローブに加え、オプションの750kHzのプローブを使用することで、浅部から深部までのさまざまな患部の治療に対応する。

複数部位の同時治療や患部を挟み込んでも治療が可能なので、多重骨折や難治性骨折などにも効果的な治療が行える。

リチウムイオン充電池が内蔵され、充電は充電器を使用しないACアダプタを採用。アダプタを本体に接続するだけで充電が可能。1回の充電で約13回の使用ができる。

オステオトロンVの価格は40万円(税別)。