今年を活気あふれる年に!【大阪友好3団体】
「合同新年互礼会」に390人が参集
大阪医療機器協会(会長=堀井孝一氏)と大阪科学機器協会(理事長=荒木利一氏)、日本薬科機器協会(会長=酒井哲嗣氏)の友好3団体は1月10日㈬午後6時から、大阪・中之島のリーガロイヤルホテル大阪で、恒例の「友好団体新年互礼会」を開催した。景気の回復が現実のものとなる中、2025年の大阪万博開催に向け、大阪中が誘致活動で一体感がみなぎり、約390名が参加する盛大なものとなり、新年の門出を祝うにふさわしい盛り上がりを見せた。
互礼会の冒頭友好3団体を代表して、大阪医療機器協会の森川卓副会長が挨拶。森川副会長は「今年はツチノエ戌という年で、特徴としては繁栄と不安定さを併せ持った年といわれている。確かに好景気や株価の上昇があり繁栄を示してはいるが、一方では国際的にはヨーロッパや中東での不安定さ、東アジアでもどう転ぶか判らない切羽詰まった状況もある。業界においても今年、診療報酬と介護報酬のダブル改定があり、物流コストの上昇、消費税の増税なども計画されるなど不安定要素もある。そのような中にあっても活気溢れる年、有意義な年になるよう頑張っていこう」と激を飛ばした。
このあと、来賓を代表して衆議院議員の渡嘉敷奈緒美氏(公務による代理出席)は「戌年は戦後6回あるが、そのうち5回、株価が上昇したという。おそらく今後オリンピックまでは継続するといわれているが期待したい」と述べた。
次いで、近畿経済産業局製造産業課の原田敏行課長が「経済は好調に推移している。IoT、AI、ロボットなどがイノベーションを創出する方向にある。皆様の産業革新技術に期待している。また、11月に2025年万博の会場を決める選挙がある。勝ちとるためにも関西一丸となった誘致活動が必要で、誘致委員会への会員登録をお願いしたい」と呼びかけた。
引き続き、大阪府健康医療部薬務課の菱谷博次課長は「大阪府は大規模災害の備えをしているが、予算のない中、日頃から顔の見える関係が初期対応に大切だと考え、多大な協力をいただき感謝している。また医療機器では単回使用医療機器の再使用を認める制度がスタートした。これまで薬務課は製造販売許可などの方向にあったが適正化の方向にもある事を実感している。年初に大阪府知事の訓示があったが『外国の方が多く来られているが、大阪の情報をもっと発信していこう』と言われた。2025年の万博に向けて活気を取り戻していきたいと考えている」と業界に期待感を示し、協力を依頼した。
祝電の紹介の後,各協会代表者と来賓の2名が登壇、近畿経済産業局バイオ・医療機器技術振興課の足立光晴課長を交えた鏡割りへと進み、足立課長の音頭で乾杯し、開宴となった。
例年に比べても、人がいっぱいで狭く感じる会場のあちこちでは新年の挨拶が交されるなか、公務で遅く来場した中山泰秀衆議院議員の「技術革新の日本、技術先進国の日本と言われているが、外国を巡ってみるとシステムでは日本は鎖国的状態と言われるようなことも多くある。このような状況をなくし前へ進めていくための投資環境づくりが必要だと痛感している」という挨拶もあって、明るい話題に期待を寄せて、第一歩がこの会場から始まるという決意も新たに例年以上に盛り上がりをみせた。
あっという間に時間が過ぎ、大阪科学機器協会の荒木理事長が『中締め』に立ち「チャレンジとして自ら動く事が肝要だと強く感じている。大阪科学機器協会も2019年2 月5日から7日までの3日間、日本分析機器工業会・日本科学機器協会と共同して、グランキューブ(大阪国際会議場)で専門展示会『JASIS関西2019』を開催する。盛りだくさんのセミナーを用意する予定なので、期待して欲しい」と述べたあと、『大阪締め』の手拍子を行い、午後7時50分過ぎに終宴となった。