医療材料の記録を効率化とコストを可視化【帝人フロンティア】
京都府立医科大学病院とシステム構築
帝人フロンティア(社長=鎌田進氏、大阪市北区)と京都府立医科大学附属病院(病院長=佐和貞治氏、京都市上京区)は共同で、手術時に使用した医療材料の記録業務の効率化と、使用実績に基づくコストの迅速な可視化を目的としたシステムを構築し、本格運用を開始した。
同システムはRFID(無線識別)技術を用いた通過検知システム「レコファインダー」を活用。手術用の医薬品やカテーテルなどの保険償還品、コスト管理が求められる医療材料の包装材や外箱へICタグを貼付し、使用後にレコファインダーに投入することでICタグ情報を読み取り、院内の各種システムと連携、統合する。
医療材料の使用状況を個品単位で正確、迅速に把握、可視化が可能で、手術ごとの使用量のばらつきや必要以上の材料使用の早期把握により、適切な使用への見直しができる。
また、術式別に使用材料がどのように違うか継続的にモニタリングすることができ、医療材料費の適正化に貢献する。
RFID技術を活用した高精度な自動読み取りにより、シール貼り換えや転記などの手作業による記録業務を削減し、現場スタッフの負担を軽減する。手術室内で即座に処理が完結するため、記録業務の精度向上、時間短縮や、シール紛失などの心理的負担もなくなる。
医療材料の使用実績は、個別の手術と紐づけて管理できるため、ロット情報を含めたトレーサビリティが容易になり、医療安全管理の高度化を実現する。
近年、医療機関では医療材料費や人件費などのコスト増加に加え診療の高度化や業務の複雑化が進み、医療の質を確保しながら、業務負担軽減とコスト削減を図ることが重要な課題となっている。
京都府立医科大学附属病院でも手術部門を中心に、多品種にわたる医療材料の管理や、使用実績の記録は手作業で行っており、現場の負担が大きいことに加え、コスト把握に時間がかかるという課題があった。