エネルギーデバイス上市【オリンパス】
より安全で効率的な手技をサポート

オリンパス(社長=ボブ・ホワイト氏、東京都八王子市)は、内視鏡下外科手術および開腹手術で、血管封止や組織の切開・剥離を行うエネルギーデバイス「THUNDERBEAT Ⅱ(サンダービート・ツー)」を欧州で発売した。日本では年内に上市するほか、米国やその他地域では各国の法規制対応の準備が整い次第、販売を開始する。
サンダービートⅡは従来のハイブリッド出力、高周波エネルギー単独出力に加え、新たに超音波エネルギー単独出力を搭載したことにより、幅広い手技に貢献する。バイポーラエネルギーを出力せずに処置が必要な臨床シーンでの切開をサポートする。
また、処置部先端の形状をより細かく改良したことで、正確で繊細な手技を支援するほか、先端に高機能樹脂製のサーマルシールドを搭載し、デバイスから組織への熱伝達を最小限に抑えることで、対象部位に隣接する組織や血管への意図しない熱損傷リスクを軽減する。
人間工学に基づいた操作部のデザインにより、ハンドルを握りやすくし、より少ない力での操作を可能にした。また、ハンドルを完全に握り込んだことが音と触感で確認できる仕組みを搭載し、術者の負担軽減や使いやすさを向上させる。そのほか、ケーブルの位置をハンドル下部に変更したことで、ケーブルのねじれを防ぎ、術中の操作ストレスを軽減する。