企業活動

感染症・がん領域の臨床検査製品を供給へ【シスメックス】

キアゲンと独占販売・供給契約を締結

シスメックス(社長=浅野薫氏、兵庫県神戸市)とオランダのQIAGEN社の日本法人であるキアゲン(社長=シュンロン・リン氏、東京都中央区)は、分子診断領域における臨床用検査製品に関する日本での独占的販売・供給契約を締結した。契約により、シスメックスはキアゲンが保有する感染症やがん領域を中心とした臨床用検査機器・試薬などの製品の独占販売権を取得。今後、日本の医療機関や検査センターへの導入を推進していく。

シスメックスとQIAGEN社は、双方の強みを生かした連携のもと、10年以上にわたるパートナーシップ関係を築いてきた。2024年には遺伝子検査領域をはじめとした臨床用検査製品におけるグローバルアライアンス契約を結び、両社の協業をさらに深化させてきた。

今回の販売・供給契約により、従来のがん遺伝子コンパニオン診断製品の販売に加え、遺伝子検査の市場規模全体の約半分を占める感染症領域も、日本で販売協力体制を構築していく。

まずは日本市場での遺伝子診断や、QuantiFERON TBゴールドプラス(結核菌に感染しているかどうかを血液で調べる検査)を含む結核検査など、既存の臨床検査市場向け製品の取り扱いを開始し、その後は製品ラインアップの拡大も検討していく。

幅広い分子検査技術基盤のもと感染症領域をけん引するキアゲンの製品を、臨床検査製品の強固な販売網を持つシスメックスが販売することで、顧客ニーズに合わせた製品をいち早く顧客に届けるとともに、より適切なサービスを効果的に届けることを両社で目指していく。