院内の運搬業務を効率的に【サカセ化学工業】
注射薬カートをロボットで自動搬送

医療機関向けキャビネットやカートを製造販売するサカセ化学工業(社長=酒井哲夫氏、福井県福井市)は、同社製カートの運搬に最適な大成建設(社長=相川善郎氏、東京都新宿区)製の自律搬送ロボット「PoBOT(ポボ)」を2026年から発売する。
第一弾として、薬剤部から各病棟への薬剤運搬で使用するサカセ注射薬カートの自動運搬を予定している。その後、薬剤部から各病棟への内服薬などのコンテナ搬送カートの自動運搬や、手術材料などのコンテナ搬送カートの自動運搬への対応を計画している。
ポボは現在、使用中のサカセ注射薬カートに、そのまま対応する。カートの高さやキャスターサイズが異なる複数仕様のサカセ注射薬カートとの連動が可能な設計となっている。
ロボット専用カート(ロボット一体型含む)ではなく、自律走行ロボットがサカセカートを運搬する。置き配・置き集荷にも対応し、必要最低限のロボット台数での運用を実現する。
また、ポボは大成建設のロボット統合管制プラットフォーム「ポボハブ」と連携が可能。ポボハブを導入した施設では、エレベーターのよる上下階への移動や自動ドアの通過が可能となる。音声付きパトランプやナースコール・内線電話と連携し出発・到着あるいは異常を知らせる。