役員改選で山下会長を再選【医器販協】
「第27回定時代議員会」を開催

日本医療機器販売業協会(会長=山下尚登氏、医器販協)は、6月18日㈬午後2時15分から、東京・大手町の東京會舘スタールームで「第27回定時代議員会」を開催した。総会では任期満了にともなう役員改選を行い、山下会長が再選したほか、2025年度事業計画では重点11課題を掲げ、各種事業を推進することが報告された。

総会は阿部篤仁副会長の『開会の辞』を受け、あいさつした山下会長は「私が会長になりまして2年が経過した。その間、副会長や常任理事、理事の皆さんのご尽力のおかげで医器販協の活動が活発化している。また、その成果として、われわれの主張が徐々に受け入れられ、理解していただけていると感じており、医器販協の活動は追い風になってきている」と述べ、医器販協活動への一層の支援を求めた。
ここで、齋藤匡人専務理事が「出席72名、委任状提出133名で代議員総数206名の過半数を超えている」と代議員会の成立を報告し、山下会長が議長となり、議案の審議に入った。
議案は2024年度事業・決算報告、定款改正、理事・監事の改選の4件。いずれの議案とも事務局が報告、説明を行い、原案通り承認、可決した。
このうち、理事・監事の改選は、25・26年度の理事・監事が発表され、総会で承認を得たあと、新理事らは別室で理事会を開き、山下会長の再任を決定し新役員体制(下記参照)をスタートさせた。
また、総会では報告事項として、25年度事業計画・予算が報告された。このうち、25年度事業計画では、政府の骨太方針2024で「医薬品・医療機器等の製品データベースの構築等を推進する」ことが示されていることから、医器販協として安全性の確保と効率的な製品供給の両立を目指した実効性の高いデータベースとなるよう要望していく。
さらに、23年度に策定した適正使用支援ガイドラインの普及促進に向け、関係者の意識を変えていくよう地道に働きかける必要があるため、会員に参考となる効果的なアプローチ例の紹介などにより関係者の理解、協力を求めていく。
そのほか、▽医療機器の流通改善に関する懇談会への対応▽販売業界の人材確保に向けたマンガ動画による業界紹介コンテンツの周知活動▽企業倫理啓発動画の周知活動――などに取り組んでいく。
これらの活動を踏まえ、25年度は次の重点11課題について、医器販協の関係部会・委員会・研究会で着実に実施していくことを決議した。
医器販協の2025年度の重点11課題
①医療機器の流通の諸問題に対する具体的対策
②医療業界のICT化、医療機器流通のDXに向けての対応および推進
③DXへの対応などを考慮した継続的研修の実施
④大規模災害、感染症発生対策および緊急時の供給体制確保の検討
⑤医薬品医療機器等法への対応
⑥価格調査、調整幅および価格改定の毎年実施問題への対応
⑦企業倫理行動指針の遵守
⑧医療機器業公正競争規約の遵守
⑨医器販協組織のあり方の検討
⑩業界の認知度の向上と人材確保の検討
⑪業界に則した新人教育システムの検討によるMDICの推進
日本医療機器販売業協会 2025・2026年度役員
⦿会 長
山下 尚登(山下医科器械)
⦿副 会 長
小西 賢三(小西医療器)
冨木 隆夫(冨木医療器)
八神 徹(八神製作所)
五嶋 淳夫(やよい)
阿部 篤仁(クロスウィルメディカル)
⦿常任理事
国分 雅広(サンメディックス)
尾形 龍紀(四国医療器)
秦 一(琉球光和)
宮野 哲(宮野医療器)
⦿理 事
竹山 茂樹(竹山)
米沢 英明(ムトウ)
柴田 清孝(シバタインテック)
佐藤 一(オーリンク)
益子 和大(日成メディカル)
栗原 勝(栗原医療器械店)
秋沢 英海(ウイン・インターナショナル)
宮地 修平(ミタス)=新任
住吉 進也(協和医科器械)
一幡 泰隆(三笑堂)
荒木 伸也(増田医科器械)=新任
森川 卓(いわしや森川医療器)
堀 井啓(大黒)
藤本 憲和(西日本メディカルリンク)
吉原 徹(シーメック)
緒方 裕輔(キシヤ)=新任
髙井 達朗(東京ダイヨー器械店)
尾形 慎哉(シバタ医理科)
佐藤 英輔(丸木医科器械)=新任
二之宮義泰(イノメディックス)
柳 雅志(MMコーポレーション)=新任
松本 学(エムシー)=新任
諸平あゆみ(マコト医科精機)
上條 栄規(上條器械店)
河野 和行(河野医科器械)
海井 朗弘(海井医科器械)
市川誠一郎(アイティーアイ)
⦿専務理事
橋本 昌浩(日本医療機器販売業協会)=新任
⦿監 事
服部 昌樹(名古屋医理科商会)=新任
柴﨑 浩(ディーブイエックス)=新任