新理事長に深柄氏就任【日本医療機器学会】

「2025年度定時総会」を開催
日本医療機器学会(理事長=高階雅紀氏、東京都文京区)は、第100回日本医療機器学会大会期間中の6月12日㈭午後4時15分から、大会会場隣接のヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルで「2025年度定時総会」を開催した。総会では任期満了にともなう役員改選を行い高階理事長が理事に退き、深柄和彦氏(東京大学医学部附属病院)が新理事長に就任した。

総会は司会の岩田誠事務局長が「代議員総数139名中、出席66名、議決権行使書提出57名の計123名で総会は有効に成立する」と報告し、高階理事長を議長に議事の審議に入った。
議事は決議事項として2024年度決算報告を植竹茂理事、監査報告を本田宏志監事、25・26年度選出役員を高階理事長が、それぞれ報告、説明し、原案通り承認された。また、報告事項として24年度事業報告を高階理事長、25年度事業計画を各委員長、同予算を植竹理事が、それぞれ報告した。
このうち、25・26年度選出役員は、S系の選挙理事10名、推薦理事3名、監事1名と、C系の選挙理事11名、推薦理事1名、監事1名が発表され承認された。新役員らは総会終了後、理事会を開き、新理事長に深柄和彦氏(東京大学医学部附属病院)、新副理事長に根本裕司氏(ミズホ)を選出し新役員体制(下記参照)を発足させた。
理事会終了後の懇親会であいさつした深柄理事長は「〝ジャパン・グレイト・アゲイン〟もう1回、日本をグレートにしなければならない。そのためには医療機器が非常に重要だと思う。また、会員ファーストで会員が幸せを感じられるような学会にしていきたい」と述べ、学会運営への支援を求めた。
次期大会長に本田氏
2026年6月4~6日に幕張メッセで

25年度事業計画の中で、次期の第101回大会は本田宏志氏(ニチオン社長)を大会長に26年6月4日㈭~6日㈯の3日間を会期に幕張メッセで、次々期の第102回大会は中島章夫氏(杏林大学)を大会長に27年6月24日㈭~26日㈯の3日間を会期に、パシフィコ横浜で、それぞれ開催することが発表された。
第101回大会の開催に向け、本田大会長は「先人の方々が100年にわたり築いてきた成果を振り返る中で私自身も次の一歩を踏み出し、これからの学会に貢献したと考えている。次期大会を機に次のステージに向け、医療機器学にさらなる磨きをかけ、皆さまとともに未来を築くため幅広い議論と学びを深めるような学会大会にしたいと思っている」と語り、次期大会への支援を呼びかけた。
また、議案審議の終了後は「2024年度褒賞者表彰式」が行われた。今回は論文賞に『近赤外LEDを光源とした簡易光学式透析排液尿素モニタシステムの開発―FT‐IR分光器による透析排液尿素濃度測定に基礎的検討―』で畑中由佳氏ほか、著述賞に『バーコード/RFIDの活用と医療DX』で美代賢吾氏ほか、『最新臨床工学講座生体計測装置学』で中島章夫氏ほかが、それぞれ受賞した。
日本医療機器学会2025・2026年度役員
■理 事 長
深柄 和彦(東京大学医学部附属病院 手術部 教授)
■副理事長
根本 裕司(ミズホ 代表取締役社長)
■理 事
青木 郁香(日本臨床工学技士会 専務理事)
東 竜一郎(サクラ精機 代表取締役社長)
市橋 友子(聖路加国際病院 中央滅菌課)
植竹 茂(ケイセイ医科工業 代表取締役社長)
臼杵 尚志(香川大学医学部地域医療再生医学講座 客員教授)
江島 豊(東北大学病院 手術部 副部長)
加藤 伸彦(北海道情報大学 医療情報学部 準教授)
久保田英雄(東京科学大学病院材料部准教授)
斎藤 浩一(フクダ電子 執行役員開発本部長)
島田 正司(小西医療器 常務取締役)
住谷 昌彦(東京大学医学部附属病院 緩和ケア診療部 部長 准教授)
高階 雅紀(大阪大学医学部附属病院 特任教授)
中島 章夫(杏林大学 保健学部臨床工学科 教授)
中野 壮陛(医療機器センター 専務理事)
長瀬 清(岐阜大学医学部附属病院 手術部 副部長)
林 正晃(第一医科 代表取締役社長)
本田 宏志(ニチオン 代表取締役)
松原 一郎(アトムメディカル 代表取締役社長)
南 正人(市立芦屋病院 事業管理者)
美代 賢吾(国立健康危機管理研究機構 システム基盤整備局 医療情報管理部 部長)
村中 亮太(村中医療器 代表取締役社長)
根木 潤(日本光電工業 荻野記念研究所 所長)
安原 洋(東京大学 名誉教授)
■監 事
新 秀直(東京大学医学部附属病院 企画情報運営部/企画経営部 講師/副部長)
青木 健雄(泉工医科工業 常務取締役)