医工連携

本郷商談展示会を開催【千葉県産業振興センター、日医機協】

医療機器産業への参入めざし出展

「千葉県企業と医療機器メーカー等とのマッチング会」会場の様子

千葉県産業振興センター(理事長=中村耕太郎氏)と日本医療機器協会(理事長=中島孝夫氏)は、共催して医療機器産業に参入を目指す千葉県のものづくり企業と、医療機器製販企業とのマッチングを目的に、2月21日㈮午前10時から、東京・本郷の医科器械会館で「千葉県企業と医療機器メーカー等とのマッチング会」(本郷商談展示会)を開催した。

大竹常務理事

マッチング会の開会にあたり、千葉県産業振興センターの大竹悦司常務理事は「千葉県では県内の中小企業の医療機器業界への参入支援や、医療機器の開発支援のための各種事業を展開している。その中の1つがこの本郷商談展示会で、医療機器開発の出口戦略を見据え、医療機器製販業者との連携が大変重要と考え実施している。この展示会が新規取引、販路拡大、開発案件の創出機会につながり、皆さまのビジネスが有意義かつ実り多きものになれば幸いです」とあいさつした。

中島理事長

次いで、中島理事長は「マッチングにより医療機器を開発した場合、上市するまでに3~10年位かかってしまう。そこで、自社の既存製品や部品、技術を医療機器に使えないか、を考えるのも一案だと思う。医療機器のクラス分類のうち、クラスⅠとⅡは届出で済むので、医療機器製販業者もやりやすく、マッチングできればそれほど時間がかからずに上市でき、売り上げにつながっていく。その売り上げを基に次のステップに進んでいただきた」と出展するものづくり企業にエールを贈った。

このあと、後援団体を代表して、日本医工ものづくりコモンズの柏野俊彦副理事長があいさつを行い、本郷商談展示会は開会した。

会場では出展社が▽フットサイトモニター▽救急絆創膏(プリント絆創膏)▽独自のセンシング技術を用いた各種センサ▽超短パルスレーザーを用いたブラックマーキング技術▽多機能一体型顕微鏡「モバイルローズ」▽放射線科向け医用ソフトウェア▽放射線科・健診機関向け画像システム製品▽放射線を見える化する「ゲル線量計」▽X(クロス)ガウン頭低位体位固定具▽手術室における電源遮断の危険性を解消する点滴スタンドの電源確保補助具「スマートコンタップ」――などを出展し、来場者らに技術力と製品力をアピールした。

なお、出展企業は次の通り。

▽ハヤシレピック▽光洋産業▽オールデバイス▽光機械製作所▽山忠▽ラムテック▽ビットストロング▽トライアングルプロダクツ▽豊栄▽東葛医療ものづくり会