小学生向けに医療機器の体験学習【JMIAユースアップの会】
本郷小学校で「医療機器」展示会を開催
JMIAユースアップの会
副代表幹事・田中政俊(ジェスコ)
日本医療機器協会(JMIA)加盟企業の若手経営者や幹部社員らで組織するJMIAユースアップの会(代表幹事=美濃島正浩氏)では2014年より小中学生向けに体験学習型の医療機器展示会を開催してきました。第1回の湯島小学校からはじまり、コロナ禍の2020年を除けば、毎年、開催され今回で第10回目を迎えます。本展示会は医療機器関連の企業が集積している文京区にある小中学校で開催しています。
この取り組みは、この地域に生まれ育ち、学ぶ子どもたちに普段目にすることのない医療機器を間近に見て、触って、体験してもらうことで、医療や健康の大切さ、地元の歴史や産業について学習する機会を提供することを目的としています。
本年度は11月6日㈬に「第10回見て、触って、体験して学ぶ医療機器展示会」を本郷小学校にて開催しました。本郷小学校での開催は第7回以来4年ぶり3回目となります。本会員企業及び日本医療機器協会会員企業のなかで例年積極的に出展をしていただける10社のご協力をいただきまして盛況に行われました。
美濃島正浩代表幹事の開会挨拶の後、1・2時限目で5年生132名、3・4時限目で6年生125名が各時限2クラスずつ8グループに分かれて各社ブースを見学しました。毎回、思うことですが、始まると子どもたちがグループごとに指定されたブースへ足早に向かい、各社の製品説明に目を輝かせながら聞いている姿がとても印象的でした。
ある出展企業では段ボールで腹部模型を用意してあり、子どもたちが説明を受けた器具を使いながら模型の中を観察したり、紙で作った臓器を取り出したりする開腹手術の模擬体験ができる内容になっていました。
本展示会も10回目となり、回を重ねるごとに各社で展示の仕方、製品説明から体験内容まで子どもたちが楽しく学びながら実際の仕事の流れや製品の魅力を深く理解できるように工夫を凝らしていただいています。
出展社の皆さまも最初は様子を見ながら説明をしていましたが、子どもたちの元気で前向きな姿勢に刺激され、説明する側も子どもたちも一緒に楽しみながら同じ時間を共有できていた貴重な体験だったのではないでしょうか。
また、各時限の最後に生徒たち数人から感想をいただき、自社ブースの感想を聞いた社員の方たちが嬉しい表情を浮かべる場面もあり、出展企業の社員の方たちは、参加する意義を感じていただけたかと思います。
この展示会は、地域への貢献という意味でも非常に有用なことであります。今回で10回目となり継続的に行ってきたことにより、本展示会が学校の皆さま、企業の皆さまに恒例行事として受け入れられていることを嬉しく思います。
本行事は企業の皆さまの協力なくしては実現できない行事であります。今後とも本会員企業と日本医療機器協会会員の皆さまにはご協力いただけますと幸いです。
最後になりますが、今回の本郷小学校での展示会へご参加いただきました企業各社に厚く御礼申し上げます。
学校展示会での出展企業と出品製品
▽オカダ医材=陰圧式固定具マジックベッド
▽河野製作所=縫合糸、世界最小縫合針
▽あしかメディ工業=ガーグルベースシリーズ、嘔吐用凝固シート、畜尿袋・スタンド、ユーリン・ミニバックシリーズ
▽アトムメディカル=保育器
▽第一医科=チケア、ユアトーン、鉗子
▽トミーメディコ=小型微量遠心機
▽ミズホ=杉田クリップ、Avansera、HYBRIX、手術台
▽フクダ電子=AED(自動体外式除細動器)
▽ハセガワメディカル=鋼製小物
▽ジェスコ=空気除菌脱臭機、紫外線除菌庫