「hinotori 専用洗浄ホルダ」発売【サクラ精機】
国産洗浄装置メーカーとして初
サクラ精機(社長=東竜一郎氏、東京都中央区)は、メディカロイド社製の手術支援ロボット「hinotoriサージカルロボットシステム」のオペレーションアームに接続して使用する手術器具を洗浄するための専用ホルダ「hinotoriサージカルロボットシステム・ロボット手術器具用洗浄ホルダ」を発売した。
hinotoriのインストゥルメントを洗浄するための洗浄ホルダは、メディカロイド社の検証を受ける必要があるが、今回、サクラ精機が発売する製品は国産洗浄装置メーカーとして初めて同社の検証を済ませた洗浄ホルダとなる。
今回のhinotori専用洗浄ホルダの発売により、サクラ精機の自動ジェット式超音波洗浄装置「VSONIC」を使用する医療施設では、hinotoriで使った手術器具を自動洗浄することが可能となった。
VSONICは強力ジェット水流と超音波によるデュアル洗浄方式を採用し、手術器具の接続部などの見えない箇所の汚れもしっかり除去する。強力なエアーカーテンで水滴を吹き飛ばし、ドライエアー循環により効率的なプロセスを実現し、乾燥時間を従来品と比べて約25%削減した。
hinotori専用洗浄ホルダが器具を一度に搭載し洗浄できる最大処理数は、インストゥルメントが9本、ピボットポインタが1本、スコープホルダ(体内カメラの固定器具)2個となる。
手術器具の洗浄ホルダへの誤装着を防止するため、装着方向を間違えるとレバーを閉められない構造となっており、ヒューマンエラーを未然に防ぐ。
hinotoriサージカルロボットは川崎重工業とシスメックスの合併会社であるメディカロイド社が開発した腹腔鏡下手術のための国産初の手術支援ロボット。