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新理事長に伊藤氏就任【メディカル共栄会商業協同組合】

「平成29年度通常総会」を開催

通常総会での審議の様子

メディカル共栄会商業協同組合(理事長=山本昇氏、東京都文京区)は9月16日㈯午後1時30分から、東京・本郷の文京区民センターで「平成29年度通常総会」を開催した。総会では共同仕入売上事業の目標額を9億円に設定したほか、任期満了にともなう役員改選では山本理事長が退任し、前理事長の伊藤達嘉氏が理事長に再び就任した。

取引先のメーカーや商社との共存共栄へ

総会は茅吹専務理事の司会で進行。石橋理事が「組合員総数27名中、出席20名、委任状提出5名、欠席2名」と総会の成立を宣言。渡辺副理事長が『開会の辞』を行った。

これを受け、あいさつした山本理事長は「共栄会は1983年に創立以来、30有余年が経過した。組合員の中には高齢化にともない廃業される方がいる一方で、後継者に恵まれ事業を継続、拡大している方もいる。いずれにしても新規組合員の勧誘活動は継続的な課題となっている」とし、組合員の増強活動への協力を求めた。

インターネットが進歩、拡大する中で、同組合の特長であるスケールメリットが活かしにくい状況を憂慮しては「共栄会の取引先であるメーカーや商社の方からは、組合員の皆さまの販売力や、きめ細かで豊富な情報力を非常に高く評価していただいている。取引先と共栄会が共存共栄をめざしていくことが肝要かと思う」と組合の存在意義を強調し、その方向性を示した。

昨年度の事業を回顧しては「昨年度を大変喜ばしいことがありました。取引先ごとに年間売上目標額を設定して、目標達成に向け取り組んでいるが、ある取引先とは残り1か月を切った時点で、目標額には売上の1・5か月分ほど足りない状況でした。ここから理事の方々の努力や組合員の皆さまのご協力により、目標額を達成することができた。これぞ共栄会の底力だと感じた。また、その取引先は共栄会と一体となって目標額達成のための努力と支援を惜しまずにしてくれた。このことは共栄会にとって大きな財産となった」と報告した。

また、「共栄会は組合員の相互扶助の精神に基づき、共同事業を行い、組合員の自主的な経済活動の促進と、経済的地位の向上を図ることを目的としている。組合員同士の相互扶助の精神で、情報と価値観を共有し、一体感を持って各種事業を推進していくこたが肝要だ」と呼びかけ、あいさつとした。

このあと、議事の審議に入り、平成28年度事業・収支決算報告、平成29年度事業計画・収支予算、賦課金増額案、出資口数減少案、出資積立金終了と返還案、役員改選――を審議した。事業関連を田村理事、決算・予算関連を早川理事、出資積立金関連を渡辺副理事長が説明を行い、原案通り承認、可決した。

共同仕入売上事業の目標額を9億円に

このうち、平成29年度事業計画では組合重点事業の共同仕入売上事業の目標額を9億円に設定したほか、①組合員企業の経営体質強化の指導②商品知識、販売技術の向上と指導③組合ブランド製品の販売④製品の開発および改良⑤経営、税務に関する指導⑥流通過程の調査研究⑦医療機器の安全性に関する研修⑧有識者による講演会の開催⑨機関紙「共栄会だより」の発行⑩インターネットによる情報提供⑪新年会、納涼会、忘年会の実施――などの事業促進を決定した。

一方、任期満了にともなう役員改選では、役員推薦委員が新役員候補7名を発表。これを出席組合員が了承。ここで、新役員らは別室で第1回理事会を開き、互選により、伊藤氏の理事長への就任、渡辺副理事長、茅吹専務理事の留任を決定した。

ここで、伊藤理事長は就任にあたり、「6年ぶりに理事長を務めさせていただく。山本前理事長とは価値観を共有しているので、理事長が代わっても方針が大きく変わることはない。微力ではあるが組合の発展に務めていきたい。組合員の皆さまの温かいご支援、ご協力をお願い申し上げる」と抱負を述べた。

メディカル共栄会商業協同組合
「平成29・30年度役員」
理 事 長
伊藤達嘉(イトウ医科器械)
副理事長
渡辺成行(渡辺医療器)
専務理事
茅吹圭一郎(茅吹医療器械店)
理  事
鈴木匡(スズキメディカル)
上田良夫(ウエダメディカルサービス)
石橋千鶴子(イシバシ)
監  事
勝山繁(光和医科器械産業商会)

伊藤理事長(前列中央)ら新役員