仏社と資本業務提携【エムスリー】
独占販売権獲得で脳外科領域に進出
エムスリー(社長=谷村格氏、東京都港区)は、グループ企業のコスモテック(社長=大湊卓氏、東京都文京区)を通じて、フランスの医療機器スタートアップ企業のSensome社(パリ)と資本業務提携の契約を締結した。
コスモテックは心臓血管外科領域や血管内治療領域、創傷領域で事業を展開し、国内外の先端機器を国内販売してきた。2017年にエムスリーグループに参画後は、同グループのデジタルマーケティングリソースを活用し、デジタルとリアルの融合によるマーケティングと販売施策を推進している。
一方、Sensome社は脳卒中治療における血栓除去手術をサポートするためのスマートガイドワイヤを開発している。このスマートガイドワイヤ先端に微小なセンサーを備えており、脳卒中の原因である血栓の性状や構成をリアルタイムにモニタリングし医師にデータを提供することで、より迅速で正確な血栓除去手術を可能にし、脳卒中治療の最適化や治療効果の向上が期待できる。
今回の資本業務提携により、コスモテックは日本でのSensome社製品の独占販売権を獲得した。Sensome社の製品開発をサポートするとともに、コスモテックが日本での薬事承認の取得や同製品の国内導入を進める。